ここでは、作成したファイルをPDFに変換してスマホやタブレットでも活用しやすくしてみましょう。OneDriveにアップロードしてもよいのですが、ここではAcrobat Reader DCを使ってみます。
「パソコンを使いやすくする.docx」をPDFに変換します。
PDFとはPortable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)の頭文字を取ったものです。印刷できるファイルは、どれもPDFファイルに変換できます。たとえば、ワードファイルは「編集のためのデータ」と「印刷や表示のためのデータ」の両方を保持していますが、PDFに変換すると「印刷のためのデータ」だけを保持します。したがって、ファイルサイズが小さくなり、クラウドに置いてスマホやタブレットでアクセスするときにワードファイルに比べて短時間でダウンロードできます。ワードファイルを変更したら、その都度クラウドのPDFファイルも更新する必要があります。
ここではドキュメントフォルダーの「ぱそこんのぱ」というフォルダーを作り「パソコンを使いやすくする.docx」というファイル名で保存してきました。このファイルを開いて、PDFファイルに変換し、「パソコンを使いやすくする.pdf」というファイル名で「ぱそこんのぱ」フォルダーに保存します。
① ワードファイルを開く
② ファイルタブの「名前を付けて保存」をクリック
③ 「Word 文書(*.docx)」と表示している右の▼をクリック
④ 「PDF(*.pdf)」をクリック
⑤ 「保存」をクリック
PDFファイルが作成されているかを確認しておきましょう。ここではドキュメントフォルダーの中のぱそこんのぱフォルダーに「パソコンを使いやすくする.pdf」ができていることを確認します。
Adobe社のDocument CloudにPDFファイルをアップロードするアプリとしてAdobe Acrobat Reader DCを使用します。「すべてのアプリ」のAのグループにAcrobat Reader DCがあるかを確認してください。あれば、スタート画面にピン留めしておきましょう。お使いのパソコンに入っていない場合は次のようにしてインストールします。
① https://get.adobe.com/jp/reader/ にアクセスします。
② 画面真ん中付近のMcAfee提供オプションのすべての✔を外す
③ 右下の「今すぐダウンロード」をクリック
④ しばらくして画面下に表示される「保存」をクリック
⑤ 「実行」をクリック
⑥ 「…変更に許可...」で「はい」をクリック
⑦ 「…インストール完了」で「終了」をクリック
⑧ スタート画面にピン留めしておきましょう
ドキュメント/ぱそこんのぱ/パソコンを使いやすくする.pdfをダブルクリックして開いてみましょう。目次がリンクになっています。ファイルを閉じます。
続いて、今インストールしたAcrobat Reader DCを開いてみます。左ペインで「直前に開いたファイル」が選ばれていて、右ペインに「パソコンを使いやすくする.pdf」が表示されています。
図6-1 Acrobat Reader DC
Adobe(アドビ)社はPDF用のクラウドサービス Document Cloudを運営しています。Acrobat Reader DCからサインインして、簡単にアプロードできます。
まず、Adobeのアカウントを取得しましょう。Acrobat Reader DCを開き、右上隅にある「サインイン」をクリックし、Adobe IDを取得してください。
Document CloudにアップロードしたいPDFファイルを開き、アップロードボタン(下の図の赤丸印)をクリックします。サインインしていない場合はサインインを求められます。
図6-2 PDFファイルを開き、Document Cloudにアップロード
スマホやタブレットで、ストアからAdobe Acrobat Readerを無料ダウンロードしインストールします。インストールが終わったら開きます。
パソコン側で取得したAdobe IDでサインインし、DOCUMENT CLOUDタブをタップすると、アップロードされているファイルを見ることができます。