プリンターの上部のカバーを上に開くとA4サイズほどのガラス板が見えるプリンターにはスキャナー機能が付いています。そのガラス板(原稿台)の上に本や書類、写真などを置いてスキャンし、画像ファイルやPDFファイルをパソコンに送ることができます。
あるいは、スマホやタブレットにアプリ(Adobe Scanなど)を入れて、写真を撮るようにして書類をスキャンし、平面補正をして保存することができます。
アルバムの写真を画像ファイルにしておけば、パソコンやスマホなどで見ることができ場所をとりません。また、本や新聞記事、回覧板などをスキャンしてPDFファイルにして Document Cloudにアップすればスマホやタブレットで後でゆっくり読むことができます。
スキャンとは
原稿を左から右へ、そして元に戻って少し位置を下げてさらに左から右へと、原稿全体をなめるように調べる(データを取り込む)動作を「スキャンする」といいます。。
スキャンしてどうなる?
紙に印刷されていたものをパソコンで扱えるようになります。スキャンしたデータは、ファイルとして保存されます。主なファイル形式はPDF形式か画像形式です。PDF形式は紙媒体(紙焼きした写真や紙のカタログ、あるいは本など)を電子化する代表的な方法です。PDFファイルは電子ブックのようにパソコンやスマホで閲覧できます。一方、画像形式のファイルはワードやエクセルなど別のアプリに取り込んで利用できます。必要なら、画像編集アプリで画像の一部を取り出したり、明るさや色を変更したりできます。
作成されたファイルの拡張子が .pdf になっていればPDF形式です。.jpg や.pngになっていれば画像形式のファイルです。
ここでは、印刷物をスキャンして電子ファイルにする方法をまとめました。次の順序で説明しています。お使いのプリンタメーカーの項目をクリックしてご覧ください。
パネル操作でスキャンすると、用紙全体をスキャンします。
スキャンする用紙サイズはパネル操作で指定できます。
ここではCanonのTS8030を使ってプリンターのパネル操作で書類をスキャンしてみます。パソコンからプリンターに印刷ができるようにしておきます。
パネル操作でスキャンする場合でも、パソコンにプリンターに合ったドライバーソフトウェアがインストールされていることが必要です。
プリンターのアプリはインターネットからでもダウンロードしてインストールできます。パソコンにプリンターを初めて使うには付属のDVDからソフトウェアをインストールします。Google検索などで「TS8030 ダウンロード」(お使いのプリンター形名+ダウンロード)と入力して検索しても、お使いのOSに合ったドライバーをダウンロードできます。
プリンターのアプリのうち必須のものは、正確にはドライバーと呼びます。パソコンとプリンターを接続するのに欠かせないソフトウェアです。一方、写真を整理したりプリンターを簡単な操作で使用するためのソフトウエア(My Image GardenやQuick Menuなど)などはスキャン操作に必須ではありません。
プリンターの電源を入れ、スキャンしたい書類をセットします。
パネルの「スキャン」を押します。
「パソコンに保存」を押します。
「カラー」あるいは「モノクロ」を押すと音がしてスキャンが始まります。
「カラー」を押すと色も取込みます。「モノクロ」を押すと黒やグレーで取り込みます。
これでドキュメントフォルダーにファイルが作成されます。
スキャンが終わるとCanon My Image Gardenというアプリが立ち上がるかもしれません。その時は右上の✕をクリックして閉じます。
エクスプローラを開いてドキュメントフォルダーを開きます。「更新日時」タブをクリックして今日の日付・今の時刻からプリンターから取り込んだファイルを見つけます。
ファイル名は IMG_20190404_0001.pdf あるいは IMG_20190404_0001.jpg のようになっているはずです。「おまかせスキャン」ではpdf形式か画像形式かは「おまかせ」です。どちらの画像形式で取り込むかを指定するには次のようにします。
図3の画面で「原稿種類 おまかせスキャン」を押します。
原稿が文書なら「文書」を、写真なら「写真」を押します。
「文書」を押すと次のような画面になります。
PDF形式で取り込みたいなら「カラー」あるいは「モノクロ」を押すと音がしてスキャンが始まります。
用紙サイズを変更するなら赤枠部分を押します。
「読取サイズ」を押して用紙サイズを変更できます。
変更したら、「カラー」あるいは「モノクロ」を押すと音がしてスキャンが始まります。
パソコンにAcrobat Reader DCというアプリをインストールしておくと簡単な操作でPDFファイルをドキュメント・クラウドにアップロードして、ただちにスマホで読むことができます。今すぐには読む時間がないけれど、ちょっと気になる記事などを持ち歩くのに便利です。ドキュメント・クラウド(Document Cloud)については下のボタンをクリックしてください。
キャノンのMG5530プリンターを使って、新聞に掲載された写真をスキャンして画像ファイルを作成してみましょう。原稿内の任意の大きさの枠の範囲を取り込めます。
(1)準備
まず、スキャナー用のアプリがインストールされているかを確認しましょう。スタートボタンをクリックしてCanon Utilitiesフォルダーを探し、その中にIJ Scan Utilityというアプリがあることを確認します。
図8 「すべてのアプリ」からIJ Scan Utilityを探す
Canon Utilitiesフォルダーをクリックすると、その中にIJ Scan Utilityというアプリが入っています。もし、ないときはプリンターに付属していたDVDか インターネットからダウンロードしてインストールしてください。
次に、あなたがスキャンした画像を保存するフォルダーを作成します。ここではピクチャフォルダーに作った“ぱそこんのぱ_写真”フォルダーに保存することにします。
ピクチャフォルダーに“ぱそこんのぱ_写真”フォルダーがないときは、次のようにすれば作成できます。
① エクスプローラを開く
② 左ペインの「ピクチャ」をクリック
③ 「ホーム」タブのリボンにある「新しいフォルダー」をクリック
④ 新しいフォルダーが作成されフォルダー名の入力を求めるので、“ぱそこんのぱ_写真”と入力しエンターキーを押します。
(2)スキャン設定
Canon Utilitiesフォルダーをクリックして、その中のIJ Scan Utilityをクリックすると次の画面が開きます。
図9 IJ Scan Utilityを立ち上げる
まず、「スキャン設定」をクリックしてデータ形式やスキャンしたデータを保存する場所を設定します。
図10 スキャン設定画面
クリックすると拡大表示します
(1)左ペインで「ScanGear」をクリック
(2)①「データ形式」を「JPEG/Exif」に設定
(3)②「保存する場所」の右端のVをクリック
(4)(初めてのときは)「追加」をクリック
(5)“ピクチャ/ぱそこんのぱ_写真”フォルダーを選択
(6)③「アプリケーション設定」の「フォルダーに転送する」をクリック
(7)右端のVをクリック
(8)「追加」をクリック
(9)“ピクチャ/ぱそこんのぱ_写真”フォルダーを選択
(10)「OK」をクリック
注1:読み取る部分を選択したいので、おまかせボタンではなくScanGearを使用します。
注2:PDFファイルとして読み取りたいときは(3)で「PDF」に設定します。
(3)ScanGear
図9のScanGearボタンをクリックすると下の画面が表示されます。(左側の画像はプレビューボタンまたはスキャンボタンをクリックすると表示されます。)
図11 ScanGear画面
「①原稿を選択する」で読み取る書類の種類を 写真/雑誌/文書(カラー)/文書(グレー)から選んで設定します。新聞の場合、「雑誌」に設定してみました。
「②試しの画像を表示する」の「プレビュー」をクリックすると試しのスキャンで画像を読み取り、左ペインに表示します。
「用紙を選択する」では、スキャンした画像の用途を設定します。読み取った画像をワードなどに読み込んで印刷する場合は「印刷」を選びます。
注1: 「印刷」では解像度が300 dpiほどの高解像度のファイルが作成されます
注2: スマホなどで利用するなら「画面表示」にします。
「出力サイズを選択する」で「フリーサイズ」に設定しておくとマウスカーソルが+になって、左ペインのプレビュー画像上でマウスをドラッグして取込み範囲を選択できます。選択範囲(四角形)が点線で表示されます。
「③スキャン」をクリックすると本番のスキャンが始まり、画像ファイルが図3の「保存する場所」に設定したフォルダーに保存されます。
注1: 図10の①でPDFに設定するとPDFファイルが保存されます。
注2: パソコンにAcrobat Reader DCというアプリをインストールしておくと簡単な操作でPDFファイルをドキュメント・クラウドにアップロードして、ただちにスマホで読むことができます。今すぐには読む時間がないが、ちょっと気になる記事や回覧板などに利用してみては?ドキュメント・クラウド(Document Cloud)については下のボタンをクリックしてください。
(4)読み取ったファイルを調べる
読み取った画像ファイルはピクチャフォルダーの「ぱそこんのぱ_写真」フォルダーに保存されたはずです。PCのピクチャから順にフォルダーをたどって、ファイルを開いてみましょう。
図3の設定画面の一番最初の項目の「名前」をIMGのままとした場合は、スキャンした日付を含む、次のような名前で保存されます。
IMG_20170110_0004.jpg
ファイルのアイコンの上で右クリックして「プロパティ」をクリックして「詳細」タブを開きます。
図12 画像ファイルのプロパティ
取り込んだ画像の大きさは
横 2374ピクセル 縦 3079ピクセル
です。解像度300 dpiのdpiは1インチ(25.4 mm)当たりに並ぶ画素数を示しています。したがって、取り込んだ画像を300 dpiで印刷すると横幅は2374÷300=7.9インチとなりcmに直せば20.0 cmです。(この寸法は、原稿から取り込んだ部分の寸法に一致します。)
取り込んだ画像をワードに貼り付け、そのファイルを印刷する場合、300dpiの解像度があれば鮮明に印刷できます。逆に、取り込んだ画像の寸法が小さいために、ワードに取り込んで拡大すると、解像度は低くなってしまい粗い印刷になってしまいます。
パネル操作でスキャンすると、用紙全体をスキャンします。
スキャンする用紙サイズはパネル操作で指定できます。
ここではEpsonのPX-437Aを使ってプリンターのパネル操作で書類をスキャンしてみます。あらかじめ、パソコンからプリンターに印刷ができるようにしておきます。
パネル操作でスキャンする場合でも、パソコンにプリンターに合ったドライバーソフトウェアがインストールされていることが必要です。
プリンターのアプリはインターネットからでもダウンロードしてインストールできます。パソコンにプリンターを初めて使うには付属のDVDからソフトウェアをインストールします。Google検索などで「PX-437A ダウンロード」(お使いのプリンター形名+ダウンロード)と入力して検索しても、お使いのOSに合ったドライバーをダウンロードできます。
プリンターのアプリのうち必須のものは、正確にはドライバーと呼びます。パソコンとプリンターを接続するのに欠かせないソフトウェアです。一方、写真を整理したりプリンターを簡単な操作で使用するためのソフトウエア(E-Photoなど)などはスキャン操作に必須ではありません。
電源を入れ、スキャンしたい書類をセットします。左または右向きボタンを押して「スキャン」を選択し、OKボタンを押します。
上向きまたは下向ボタンを押してJPEG(画像として読み取り)またはPDF(PDFとして読み取り)を選び、OKを押します。
ここではPDFを選んでいます。
コンピューターとの接続方法を上または下向きボタンで選び、「スキャン開始」ボタン(赤丸)を押します。
これでピクチャフォルダーにファイルが作成されます。
エクスプローラを開いてピクチャフォルダーを開きます。「更新日時」タブをクリックして今日の日付・今の時刻からプリンターから取り込んだファイルを見つけます。
ファイル名はimg001.pdfあるいはimg001.pdf.jpg のようにっているはずです。
パソコンにAcrobat Reader DCというアプリをインストールしておくと簡単な操作でPDFファイルをドキュメント・クラウドにアップロードして、ただちにスマホで読むことができます。今すぐには読む時間がないが、ちょっと気になる記事や回覧板などに利用してみては?ドキュメント・クラウド(Document Cloud)については下のボタンをクリックしてください。
エプソンのPX-437Aプリンターを使って、新聞に掲載された写真をスキャンして画像ファイルを作成してみましょう。原稿の任意の大きさの四角形の範囲を取り込めます。
(1)準備
まず、スキャナー用のアプリがインストールされているかを確認しましょう。スタートボタンをクリックしてEpsonフォルダーを探し、その中にEpson Scanというアプリがあることを確認します。
図8 「すべてのアプリ」からEpson Scanを探す
Epsonフォルダーをクリックすると、その中にEpson Scanというアプリが入っています。もし、ないときはプリンターに付属していたDVDか
インターネットからダウンロードしてインストールしてください。
次に、あなたがスキャンした画像を保存するフォルダーを作成します。ここではピクチャフォルダーの“ぱそこんのぱ_写真”フォルダーに保存することにします。
ピクチャフォルダーに“ぱそこんのぱ_写真”フォルダーがないときは、次のようにすれば作成できます。
① エクスプローラを開く
② 左ペインの「ピクチャ」をクリック
③ 「ホーム」タブのリボンにある「新しいフォルダー」をクリック
④ 新しいフォルダーが作成されフォルダー名の入力を求めるので、“ぱそこんのぱ_写真”と入力しエンターキーを押します。
ここをクリックして はじめに/pdfとは のページをご覧ください。