生活の中でスマホが必要なことが多くなってきました。電話はLINEで十分だし、食材の配達、病院や薬局の予約にもスマホがあると便利です。特にシニアの方で新宿駅などの混み合った地域には行かない方には、格安スマホがお勧めです。格安スマホは、スマホショップでは買えません。
格安スマホは利用料金が月々850円程度のスマホです。❝格安❞という言葉から「安かろう悪かろう」のイメージを抱かれるでしょうが、通話品質は変わりません。ただ、混んでいる時間帯には相手と電話が通じないことがあります。なぜでしょうか?
大手キャリア
ドコモ、au、ソフトバンク、楽天を「大手キャリア」と呼びます。自前の通信回線をもち、さまざまな料金プランを用意してスマホを販売し、全国各地にサービスショップを持っている大企業です。これら大手キャリアは国のインフラである通信回線を建設・運用しているので、国からの補助を受けています。
MVNO
一方、通信回線こそ持たないが技術力のある企業が通信事業に参画したいと大手キャリアに通信回線の借用を申し入れて実現したのが格安スマホです。通信回線やショップを持たないこれらの企業を
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼びます。MVNOは自前の通信回線を持たず、全国に展開するサービスショップも持ちません。その分、通信サービスを安く提供できます。ただし、MVNOのユーザーは、通信が混み合うときは電話がかからないことがあります。混み合う時間帯では本家のユーザーが優先されるからです(東京駅で体験したことがありますが平塚駅ではありません。でも、ビジネスチャンスを失ったら致命的という方は別にして、シニアなら掛けなおせばいいしショートメッセージで用件を書き送ればいいわけです。)
SIMカード
MVNOは「格安SIM」というカードを販売しています。このカードを装着したスマホを、一般に「格安スマホ」と呼んでいます。最近のスマホは、格安SIMだけを購入してお持ちのスマホに装着すれば格安料金で利用できます。
SIMカードには電話番号や電話回線に接続するための情報などが記録されています。別のスマホにSIMカードを差込んで動作すれば、そのスマホがあなたの電話番号で使え、料金はあなたのクレジットカードに課金されます。最近ではスマホにSIM機能を内蔵したeSIMと呼ぶ、物理的にSIMカードを抜き差しする必要のない機種が増えてきています。
通信速度の比較
格安SIMは、大手キャリアの通信回線をわけてもらっていますから、混み合う時間帯は通信速度が遅くなります。どのくらい遅くなるかを会社別に比較したサイトがあります。
グラフを見て、え~こんなに遅いの?!と思うかもしれませんが、シニアにとっては不便を感じません。低価格が何よりと思う人たちのための格安スマホです。
格安スマホを手に入れるために大手キャリアのショップに行ってはいけません。
家電量販店で購入する
ビックカメラやこじまなどの格安スマホコーナーでSIM書き込みのサービスをしているところで手続きすればその日にスマホを手にできます。スマホを手に取って見比べることができ、店員の説明を聞いて品定めができます。
インターネットで購入する
SIMを販売している会社のWebページでスマホと格安SIM、それにアクセサリーも購入できます。注文の品は2~3日後に郵送で届きます。
お持ちのスマホのSIMを格安SIMに交換する
現在お持ちのスマホがSIMフリーと呼ぶ、SIMを交換して使えるタイプかどうかをショップで確かめます。SIMフリータイプのスマホなら、希望のSIMが使えるモデルかどうかを、SIM会社のサイトで確認します。
格安スマホ、格安SIMの購入手順を以降のページで説明しています。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
2.店頭で購入する
4.設定とデータ移行