目標 OneDriveにファイルを保存し、ブラウザーでアクセスしてみましょう。次の順序で説明しています。クリックして興味のある項目をご覧ください。
OneDriveはクラウドの一種です。クラウドとは、インターネット上にあるコンピューターと接続して貯蔵庫として利用できる仕組みです。下の「OneDriveとは」をクリックして続きをご覧ください。
ワードで文書を作成して保存しようとすると、次のような画面が表示されます。
図6-1 名前を付けて保存
「ここにファイル名を入力してください」とあるので入力し、そのまま右横の「保存」ボタンを押しました。
ちょっと待った!
よろしいですか?ファイル名だけを入力して「保存」すると、OneDriveに保存されてしまいます。パソコンに保存したはず…とPCのドキュメントフォルダーを探しても「見つからない!」ということになります。
もし、パソコン内のドキュメントフォルダーに保存したいのであれば、図6-1の画面で「このPC]をクリックして、希望するフォルダーを指定する必要があります。
一方、保存しようとしたとき、OneDrive - 個人用と表示されれば、あなたのパソコンはOneDriveが使える状態になっています。
さて、エクスプローラを開いたとき、図6-2に赤枠で囲ったOneDriveの項目が表示されないときは詳しい方に相談してください。OneDriveを使用しないように設定されているか、パソコンにローカルアカウントでサインインしているのが原因かもしれません。
図6-2 エクスプローラでのOneDriveフォルダーの表示
以下の説明で、OneDriveという用語とOneDriveフォルダーという用語がでてきます。この2つは違ったものを指しています。OneDriveはインターネット上にあります。OneDriveフォルダーはあなたのコンピューター上にあります。OneDriveフォルダーにファイルを入れると自動的にOneDriveにアップロードされるように仕組んであります。その逆に、OneDriveの中味が、OneDriveフォルダーに表示されるのが基本です。OneDriveはインターネット上にあるので、アクセスするにはブラウザーを使うのが基本ですが、エクスプローラはOneDriveがあたかもパソコン上にあるフォルダーの様に扱えるようにできています。
OneDriveにあるファイルと同じものがOneDriveフォルダーにあるなら別の貯蔵庫を使う意味がない…と気づかれれば素晴らしい。そのためにOneDriveフォルダーにはファイルの実体を置かず、利用するときにOneDriveから自動的にダウンロードするように設定できます。
GoogleドライブはGoogle社が運営するクラウドです。マイクロソフト社の製品であるWindowsパソコンでGoogleドライブにアクセスするにはブラウザーを使います。エクスプローラではGoogleドライブを操作できません。Googleドライブについては「インターネットの活用」にある記事を参考にしてください。
図6-2の左ペインのOneDriveフォルダーをダブルクリックすると次のようなフォルダーが開きます。
図6-3 OneDriveフォルダー
OneDriveフォルダーはパソコン内のフォルダーでWindowsによって管理されています。したがって、ドキュメントフォルダーや画像フォルダーの中にさらにフォルダーを作り、ファイルを保存できます。
それでは、左ペインのドキュメントをクリックし、右ペインの白地で右クリックして「新規作成」から「フォルダー」を選び、名前を「ぱそこんのぱ_OneDrive」と付けましょう。
図6-4 「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーを作る
試しにファイルをアップロードしてみましょう。「Ⅳ.Webからダウンロード」のところでダウンロードした「2017年賀状.pdf」ファイルをOneDriveへアップロードしてみます。
「2017年賀状.pdf」ファイルは次のパスで示されるフォルダーにあります。
PC/ドキュメント/ぱそこんのぱ_文書/
「2017年賀状.pdf」ファイルを「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーに保存するには次のようにします。
(1)エクスプローラの左ペインでPCをダブルクリック
(2)ドキュメントをクリック
(3)右ペインの「ぱそこんのぱ_文書」をダブルクリック
(4)「2017年賀状.pdf」ファイルのアイコンの上で右クリック
(5)開いたメニューで「コピー」をクリック
(6)左ペインのOneDriveのドキュメントをクリック
(7)「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーをダブルクリック
(8)白地のところで右クリック
(9)開いたメニューで「貼り付け」をクリック
ここまでの操作で、パソコン内のOneDriveフォルダーにファイルが保存されました。
OneDriveフォルダーの内容は、パソコンによって(Windows基本ソフトによって)インターネット上にある、クラウドのOneDriveに自動的にアップロードされます。つまり、OneDriveフォルダーとクラウドのOneDriveとは、お互いの内容が同じになるように制御されます。このことを「同期する」といいます。
どのフォルダーをクラウドのOneDriveと同期するかを設定することができます。エクスプローラの左ペインのOneDriveのアイコンの上で右クリックします。
図6-5 同期するフォルダーの選択(1)
開いたメニューで「同期するOneDriveのフォルダーを選択」をクリックすると次の画面になります。
図6-6 同期するフォルダーの選択(2)
この設定では、OneDriveフォルダーにあるドキュメントフォルダーの中の「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーと画像フォルダーの2つだけがクラウドのOneDriveと同期するように設定しています。
「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーにファイルを入れ、しばらくするとクラウドのOneDriveに自動的にアップロードされます。別のデバイスからインターネットにアクセスして閲覧やダウンロードができます。
逆に、クラウド側のフォルダーからファイルを削除すると、パソコン側の「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーからも削除されます。
OneDriveを使うと
Windows スマホやタブレットとはOneDriveが相性が良いでしょうが、AndroidスマホやタブレットにはGoogleドライブが使いやすい。
クラウドのOneDriveは、インターネット上の、どこかのコンピューターにあります。スマホやタブレットなどからもアクセスできます。
クラウドのOneDriveは多くの人が使いあうコンピューターなので、自分のフォルダーにアクセスするにはサインイン(ログイン)する必要があります。
スマホやタブレットには通常、OneDrive用のアプリをインストールして設定しておけば、自分のフォルダーにすぐにアクセスできます。
今お使いのコンピューターからも、 ブラウザーを使ってクラウドのOneDriveにアクセスできます。次のリンクをクリックしてください。
次のような画面が開きましたか?
図6-7 OneDriveサーバーにアクセス
「OneDriveへ移動」をクリックすると図6-9のようなOneDriveのフォルダーが開きます。
「サインイン」と表示されていたときは次の画面が開いてOneDriveのアカウントIDを入力します。
図6-8 OneDriveへサインインする
「次へ」をクリックしてパスワードを入力し「サインイン」をクリックするとOneDriveフォルダーが開きます。
図6-9 クラウドのOneDriveフォルダー
ドキュメントフォルダーをダブルクリックして「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーを見つけてください。それをダブルクリックすると次のような画面が開きます。
図6-10 「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダー
フォルダーへの道すじ(パス)が赤枠の部分に表示されています。
ファイル < ドキュメント < ぱそこんのぱ_OneDrive
となっています。「ファイル」の部分を「OneDrive」と表示してくれるとこれまでの話とつじつまが合うのですが。ここは、ぐっと飲み込んで、OneDriveでは「ファイル」が最上位階層を表す言葉と受け取りましょう。「ファイル」すなわち、あなたの「OneDrive」フォルダーの中に「ぱそこんのぱ_OneDrive」フォルダーがあり、その中身が右ペインに表示されています。
ファイルをダブルクリックすると、ここの例ではPDFファイルが開きます。もし、ワードファイルをアプロードしていれば、Word Onlineというアプリで開きます。MS Officeのワードではないため、細部のレイアウトが崩れる場合がありますが、出先で見るには十分でしょう。
このように、ブラウザーであなたのOneDriveにアクセスできることが分かりました。もし、スマホやタブレットをお持ちなら、ブラウザーで見ることもできますし、OneDriveというアプリをインストールして、さらに便利にアクセスできます。
まとめ ワードやエクセルで文書を作成し、保存するとき、OneDriveへ保存するように誘導されます。パソコン内に保存したいのであれば、「このPC」の「…フォルダー」に「xxxx」という名前で保存する、と意思を強く持って操作しましょう。
一方、OneOneDriveにファイルを保存すると、スマホやタブレット、あるいは出先のコンピューターであなたのファイルにアクセスできる便利さがあります。