パソコンの操作を習いながら、メモをとりますね。しかし、後でそのメモを見てやってみても、うまくいかない!ということがありませんか。説明を聞きながらメモするのですから、どうしても走り書きになってしまい、仕方ありません。
そこで、そのメモをたよりに記憶が新しいうちに、ワードを開いて操作の手順を清書してみましょう。あるいは、印刷物や電子ファイル、Webページなどに書かれた手順も、同じファイルに書きたしましょう。ある程度たまったら、目次や索引をつけて、本の形に仕立ててみましょう。
操作手順を書くルールを、はじめに決めておきます。ここでいう操作手順というのは次のようなものです。
1.エッジでダウンロード時、「名前を付けて保存」
エッジを使って開いたWebページからダウンロードすると、設定によってはダウンロードフォルダーに保存されます。これを、フォルダーを指定して保存するように設定を変える方法。
① エッジの右端の・・・(詳細)をクリック
② 「設定」をクリック
③ 「詳細設定を表示」をクリック
④ 「ダウンロード時の動作を毎回確認する」をオンにする
まず、操作手順の❝タイトル❞を書き、続いて、その目的を簡単に❝説明❞し、その下に❝手順❞を箇条書きします。この「まとまり」を、ここでは操作手順と呼びます。
<操作手順の構成>
タイトル
説明
手順(箇条書き)
操作手順を書くときのルールは、以下の4つです。
操作手順の文章には、画面などに表示されている名称を使いましょう。
上の例の①のところで「・・・(詳細)をクリック」と書いていますが、実際にエッジを開くと右上に「・・・」が表示されますね。マウスでポイントすると「詳細」と表示されます。操作手順には、実際に画面に表示されている通りに書きましょう。
画面に表示されている用語にはかっこ(「」)を付けるとわかりやすくなります。
箇条書きの1行には1つの操作だけを書きましょう。
(✕)②「設定」をクリックし「詳細設定を表示」をクリック
(〇)②「設定」をクリック
③ 「詳細設定を表示」をクリック
複数の操作を含めると文章が複雑になり、解釈によっては別の意味にもとれることもあります。1つ1つ、操作を明確に書きましょう。
たとえば、キーボードの「Enterキー」を「エンターキー」と書いたり、「改行キー」と書いたりせず、同じものはどこに書くときも「Enterキー」と書きましょう、ということです。
意味は同じで、わからないことはないのですが、言葉にこだわりを持つことが、覚える ということに関係していると思うからです。
普段、慣れ親しんだ日本語ですが、慣れているだけに、独りよがりにもなりがちです。文字をたどってじっくり文章を読んで、できるだけ短い表現にしましょう。
これが主語で、こちらが述語…まるで英作文のように。この部分は前の方に書いた方が分かりやすい...とか、これは書かなくても分かるとか。感情をこめて書けば書くほど、気持ちが覚めたころに読み返すと、意味が通じないものです。
とはいっても、文字だけではわかりにくい場合もあります。そんな時は画像を挿入しましょう。パソコンの画面をファイルとして取り込むには「切り取り&スケッチ」というアプリが便利です。このアプリはどのWindowsパソコンにも入っています。
「切り取り&スケッチ」は、その前身の「Snipping Tool」というアプリが機能アップしたものです。パソコン画面を画像として取り込む機能はどちらも同じですが、「切り取り&スケッチ」は取り込んだ画像にマーカーなどで書き込むことができます。