Locus MapはAndroidで動作するアウトドア用の地図アプリです。歩いたコースを記録でき、途中にメモや写真を貼り付けることができます。コースの下見などには重宝します。高機能の有料版もありますがFree版でも十分楽しめます。
このアプリはバッテリーを消耗します。スマホによっては、「省エネモード」がオンになっていると動作できません。「省エネモード」をオフにし、しかも「高パーフォーマンスモード」をオンにしスリープしないように設定しないと動作しないスマホもあります。そのようなスマホではGeographicaが便利です。トレースを保存できる回数に制限がありますが、歩く前にマーカーを設定して予定コースをたどる使い方も便利です。
次の順序で説明しています。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
(1)インストール
(2)準備
(3)トラックの記録
(4)トラックを見る
(5)トラックの編集
(6)便利機能
PlayストアでLocus Mapをインストールします。
←図1 Locus Map Freeのインストール
Playストアをタップして一番上の検索文字入力エリアに「locus map」と入力し(図1破線枠)、右にある虫眼鏡(検索)ボタンをタップします。Locus Map Freeをインストールします。
Locus Map Proは有料です。
図に赤枠で示す「インストール」ボタンをタップするとスマホにインストールされます。「すべてのアプリ」の中にアイコンができたときは、長押ししてホーム画面の使いやすい場所にドラッグしておきます。
Locus Mapを立ち上げると次のようなメッセージが表示されることがあります。GPSのマークの色がオレンジであることにも注意してください。
←図2 スマホのGPS機能がオフ
Locus Mapは上空に配備された衛星からの電波を受信してスマホの地図上の位置を見つける仕組み(GPS測位システム)を利用します。図2のようなメッセージが表示されたときはスマホでGPSの電波を受信しない(GPSがオフ)設定になっています。
←図3 設定
スマホの「設定」を開いて「位置情報」をタップします。
スマホの機種によって画面が異なるかもしれません。GPS機能をオンにするようメニューをたどります。
←図4 位置情報をオンにする
「位置情報」のスイッチをONにします。
←図5 スマホのGPS機能がオン
位置情報のスイッチをオンにしてしばらくするとLocus画面の右上のGPSのマークの色がグリーンになります。
図2の画像ではオレンジでした。
赤丸を付けたボタンをタップするとメニューを表示します。
この地図の名称は「OpenHikingMap」です。
←図6 メニューから「地図」
メニューボタンをタップして開く画面で赤丸を付けた「地図」ボタンをタップします。
←図7 地図一覧
地図の一覧が表示されます。この中には日本を含まない地図もあります。
現在選択している地図(OpenHikingMap)がブルーの文字で表示されています。
ここでは山の中のウォーキングに向いた地図として赤線で示す「Outdoors」をタップしてみましょう。
←図8 現在地ボタン
地図が「OpenHikingMap」から「Outdoors」に変更されました。
画面左下の赤丸を付けたボタン「現在地」をタップするとあなたの位置を画面中央に表示します。
←図9 メニュー「トラックの記録」
画面上部左のメニューボタンをタップし、「トラックの記録」をタップします。
出発前に、歩く地域の地図を表示させてスマホにあらかじめダウンロードしておきます。インターネット環境がない山中では地図をダウンロードできないことがあるからです。
←図10 トラックの記録の開始
画面の下にある緑の「スタート」ボタンをタップします。トラック(足跡)の記録が始まります。
←図11 トラックの記録中
記録中のトラックは赤線で表示されます。
トラックの記録を止めるときは●RECボタンをタップします。
あるいはメニューボタンをタップして「トラックの記録」をタップします。「6.便利機能」も参照してください。
記録中は電池の消耗を避けるため電源ボタンを軽く押して画面を消しておきましょう。履歴ボタンからLocus Mapを削除しても記録状態は変わりません。電源ボタンを長押しして電源を切ってしまうと当然記録は止まります。
←図12 トラックの記録を停止
開いた画面の下にある「ストップ」ボタン(赤丸)をタップします。
←図13 トラックの保存
記録したトラックに名称を付けて保存します。名称欄には年月日と記録を開始した時刻が予め入力されています。このままでも、図13のように書換えても構いません。
「保存」をタップすると「フォルダ」で指定したフォルダに保存されます。
「削除」をタップすると記録したトラックを削除できます。
←図14 メニュー「トラック」
画面上部左のメニューボタンをタップし、「トラック」をタップします。
←図15 フォルダを選ぶ
マイトラックをタップしてフォルダを開きます。
右下の+をタップしても「トラックの記録」の開始・停止・設定ができます。
←図16 保存されているトラック一覧
過去に記録したトラックが並んでいます。
例えば一番上の破線で囲んだトラックは
「2016-03-12柿田川湧水群」が名称で
「トラックのサムネイル」があり
「2016-03-12」は作成日
「→ 7.7km」はトラックの全長
「238m」は高低差
「3h36m」は所要時間を示しています。
作成日は青字になっていてボタンであることに注意してください。
←図17 トラックの表示
① Locus Mapを開いたとき、この目のアイコンのトラックは表示されます。
② Locus Mapを開いたとき、これらの目に斜め線のあるアイコンのトラックは表示されません。(非表示)
③ 作成日。青字でありボタンです。
④ トラックのサムネイルです。タップすると②の様に非表示でも地図上に表示します。
マイトラックフォルダには67個のトラックが保存されており、その内の6個が「表示」設定されています。
←図18 トラックの詳細
図17の③日付をタップして開く画面です。トラックの一般情報を表示しています。「統計値」タブをタップすると図19になります。
←図19 「統計値」画面
図18の「統計値」をタップして開く画面です。
所要時間は3:36:40ですが実際に歩いていた時間は2:08:10であり、その差1:28:30は止まっていました。
所要時間から算出した平均時速は2.1km/hですが、移動中時間から算出すると3.5km/hでした。
下り上りの距離の合計は6.03kmであり距離7.73との差1.7kmが平坦でした。
←図20 トラックの表示
図17の④サムネイルをタップして開く画面です。あるいは図18の地図をタップしても同じです。
画面下の+をタップして拡大、-をタップすると地図が縮小されます。
始点が緑の丸印、終点が赤の丸印になっています。
←図21 トラック途中の情報
ブルーで表示されているトラック(図20)の途中をタップして表示した画面です。トラックが黄色になり、矢印で記録ポイントが表示されています。
448 はトラックポイントの番号です。
・3.5km は出発点からの距離
4.2km→ は終着点までの距離
57m は高度
↓-117m は下り勾配
↑118m は上り勾配
ある地点から折り返し同じ道を戻ったような場合に、戻ったトラックを削除したくなります。
←図21 折り返したトラック
メニューの「トラック」(図14)から一覧(図17)を表示し、その中の1つのトラックを開きました。
図21は上から下に向かって歩き、途中から同じ道を戻っています。戻ったトラックを削除するためトラックの折り返し点(トラックの一番下)をタップします。
←図22 トラックをタップしたところ
赤丸を付けた右向き矢印をタップします。
←図23 メニューの「トラックの編集」
表示されたメニューから「トラックの編集」をタップします。
←図24 「トラックの後方削除」
戻ったトラックを削除するので「トラックの後方削除」をタップします。
←図24 削除するトラックの確認
削除するトラックが表示されます。ポイント65-110を削除?と表示されています。トラックの後半を削除したいのでこれでOKです。✔をタップします。
トラックの下が始点を示すグリーンの〇印になっていることでも戻り道のトラックであることが確認できます。
←図25 トラックの編集を終わる
赤丸を付けた左矢印をタップして編集を終了します。
寄り道をしたようなとき、その部分のトラックを削除したくなります。
←図26 削除するトラック
赤の点線で囲んだ部分を削除してみます。
←図27 削除部分の始点をタップ
削除しようとするトラックの始点でタップします。表示された鉛筆マークをタップします。
←図28 トラックの区間削除を選択
開いたメニューで「トラックの区間削除」をタップします。
←図29 区間の終点をタップ
削除しようとするトラックの終点でタップします。
←図30 削除区間を確認
削除しようとする区間が表示され、よければ赤丸を付けた✔をタップします。
←図31 区間削除が完了
画面左上の←をタップして終了します。
トラックの記録がしやすいように、パネルの表示を工夫してみます。また、車の駐車場所を表示して、駐車時間を知らせてくれる機能もついでにパネルに表示してみましょう。
←図32 情報の表示
何気なく見ていた「Locus Map Free」の文字の部分をタップします。この部分には選択した情報を表示できるようになっています。
←図32 記録状態の表示
現在は「タイトル」を表示していますが、これを「トラックの記録」に変更します。そうすると記録中には「経過時間」と「距離」を表示してくれます(図41参照)。
←図33 機能パネルボタン
次に、メニューを開かずにトップ画面から「トラックの記録」を開始/停止できるようにしてみましょう。
右上の+(機能パネルボタン)をタップします。
←図34 右側パネルの表示
右側パネルにボタンを表示するので、右下にある+をタップします。
←図35 機能パネルに追加
Locusの機能を起動するボタンを追加するので赤枠で囲んだ+をタップします。
←図36 表示する機能の選択
「トラックの記録」をタップします。上の画面に戻りますので、もう一度「Locusの機能の追加+」をタップして
←図36 表示する機能の選択その2
「駐車場」をタップしておきましょう。
←図37 機能パネルの表示例
これで、①「トラックの記録」と②「駐車場」をトップ画面から起動できるようになりました。
駐車場に車を止め、「駐車場」ボタンをタップすると場所を記憶し、駐車期限が近づくと音やバイブで知らせてくれます。
←図38 表示の削除項目選択
トップ画面に作成したボタンを削除するには、まずトップ画面で+(機能パネルボタン)をタップします。そして、削除したいボタン(ここでは駐車場)の右にある、赤丸を付けた縦3点ボタンをタップします。
←図39 表示の削除
開いたサブウィンドウで「削除」をタップします。
←図40 ポイントの記録例
このトラックには、4カ所にメモを、3カ所に写真付きメモを記録しています。赤矢印で示すのは、紛らわしいですがガソリンスタンドです。
←図41 途中で立ち止まり…
トラックの記録をしながら歩いていると、道標があり立ち止まってポイントを作成することにしました。
←図42 メニューを開く
画面左上の横3本棒をタップしてメニューを開き「ポイント」をタップします。この操作をしてもトラックの記録は続きます。
←図43 ポイントを追加する
新しくポイントを追加するので右下にある+をタップします。
現在地にポイントを記録する際に
a.ポイントの名称(メモ)だけを記録するか
b.写真を添えて名称(メモ)を記録するか
で少し操作が変わります。
写真を添える場合は b.写真を添えてメモを記録する を参照してください。
←図44 ポイントを追加
メモだけのポイントを記録するので「ポイントの追加」をタップします。
←図45 名称(メモ)を入力
「名称」にメモを入力します。赤丸①の部分をタップしてアイコンを変更できます。
画面上部の赤丸②「✔保存」をタップすると保存されます。
←図46 ポイントのアイコンをタップ
トラックの表示に戻って、ポイントのアイコンをタップするとメモ(ポイントの名称)が表示されます。
←図47 写真を添えてポイントを追加
写真を添えてメモを記録するので「ポイントの追加(カメラ)」をタップします。
←図48 カメラが起動される
写真を撮って、赤丸を付けた✔をタップします。
←図49 名称を入力し保存
名称(メモ)を入力し、「✔保存」をタップしてポイントの作成を終わります。
←図50 トラック上の写真をタップ
トラックに記録した写真アイコン(赤矢印)をタップします。
←図51 さらに写真アイコンをタップ
トラック名(ここでは「ポイント作成」)とポイントの名称(岡崎城址)が表示されました。写真アイコンをタップします。
←図52 写真のサムネイル表示
小さく表示した写真をタップすると画面一杯に写真が拡大されます。
ここでは、メールで送られてきたKMLファイルをLocus Mapにインポートする方法をまとめました。
ガーミンGPSトラッカーでトラックを記録した人がメールでKMLファイルを送ってくれました。自分のスマホにインポートしてLocus Mapでルートを表示してみましよう。
Gmailアプリでファイルを添付したメールを受信すると右のようにメール本文の末尾に添付ファイルが表示されます。右の画像では「矢倉沢2.kml」というファイルが添付されています。添付ファイル(四角で示す部分)をタップします。
Locusがインストールされていると「インポート」画面が表示されます。
右の画面では「インポートしたアイテムを地図上に表示する」にチェックが入っています。この状態で「インポート」をタップします。
ファイルをLocusに取り込まずに表示だけしたいときは「画面表示のみ(インポートしない)」にチェックして「インポート」をタップします。
KMLファイルをインポートする可能性があるアプリが複数あると、上の画面が出る前に右のような画面が出るかもしれません。その時は、インポートしたいアプリをタップします。ここではLocus Mapをタップします。(繰り返しこの操作をしていると自動的にLocus Mapが選択され、インポート画面がすぐに出るようになります。)
(1)Locus Map画面の左上隅にある横三本棒ボタンをタップして開く上のような画面の「トラック」をタップします。
(2)「マイトラック」をタップします。
(3)インポートしたトラックを見つけて右の「表示」ボタンをタップして地図上に表示させます。
これで、メールで受け取ったトラックがスマホで表示できるようになりました。
Locus Mapで読み込んだトラックを見ながら、道を外れないようにこのルートを歩くことができます。もちろん、表示されているトラックに重ねて、新規にトラックを記録することもできます。