パソコンの仕様で主なものは「パソコンの3大要素」の項目です。そして、そのパソコンで現在動作している基本ソフトが何か、を調べておきましょう。「パソコンの3大要素」とはCPU、メモリー、ハードディスクでした。それらの性能を知ったところで、いまさら、どうということはないのですが、まさかの時のために調べる方法をみておきましょう。
ここには、私のパソコンでの値を掲載しています。あなたのパソコンの値を調べて、ここに掲載したものより、優れているのか、劣っているのかを判断してみましょう。
次のように操作してCPUの形名と動作速度を確認できます。
(1)エクスプローラを開く
(2)左ペインのPCの文字の上で右クリックする
(3)プロパティをクリックする
次のような画面が開き、赤枠で示す部分がCPUの形名と動作速度です。(この画面は Windowsキーを押しながらPause/Breakキーを押して開くことができます)
図1 CPUの形名と動作速度
この例ではCPUの形名は
Intel Core i5 6200U CPU @ 2.3GHz
動作速度は 2.40 GHz(ギガヘルツ) です。
動作速度の数値が大きい方が、優秀な頭脳をもった、つまりCPUの性能がよい、コンピューターです。メーカーはIntelで、Core i5という技術を使って性能を高めています。
なお、項目が「プロセッサ」となっていますが、CPUはCentral Processing Unitの頭文字をとったもので、中央処理装置を指します。プロセッサとはCPUと同じ意味です。パソコンの頭脳に当たる、パソコンで最も重要な要素です。動作速度が速いほど熱くなります。パソコンの部品の中で最も高価な部品です。
CPUに関連して、そのコンピュータは64ビットか、それとも32ビットかが話題になることがあります。図1の「システムの種類」のところに、このコンピューターは64ビットで動作していることが記載してあります。32ビットに比べて64ビットの方が一度に処理する情報量が大きく高性能といえます。
次のように操作してメモリーの容量を確認できます。
(1)エクスプローラを開く
(2)左ペインのPCの文字の上で右クリックする
(3)プロパティをクリックする
次のような画面が開き、赤枠で示す部分がメモリーの容量です。(この画面は Windowsキーを押しながらPause/Breakキーを押して開くことができます)
図2 メモリーの容量
この例ではメモリーの容量は 4.00 GB(ギガバイト) です。
メモリーは作業場所の広さに相当します。メモリー容量の数値が大きい方が作業場所の面積が広いことになります。ただし、基本ソフトで扱える最大メモリー容量が決まっており、また、コンピューターの大きさからも制約を受けます。私のコンピューターの場合、説明書の末尾の仕様を見ると最大容量は12 GBとなっています。
メモリーは高価な部品で、容量を増やしたときの使い勝手と価格との比率で投資するかどうかを決めるわけですが、8 GBのメモリーを搭載したパソコンと比べて、4 GBでもそんなに引けをとらない…と増設はあきらめています。
次のように操作してハードディスクの容量を確認できます。
(1)エクスプローラを開く
(2)左ペインのPCの文字をクリックする
次のような画面が開き、赤枠で示す部分がハードディスクの容量を示しています。(エクスプローラの表示タブのレイアウトグループの「並べて表示」をオンにした表示です。)
図3 ハードディスクの容量
この例では 空き容量315 GB/461 GB と表示しています。ハードディスクの容量が461 GBで、プログラムやデータの記憶に使っている部分を差し引いた空き容量が315 GBあることを示しています。
この例のパソコンに内蔵された貯蔵庫はこのローカルディスク(C)だけです。その他に利用できる貯蔵庫として、DVD RWドライブとOne Driveとがあります。また、USBコネクターにUSBメモリーを挿入したり、SDカードスロットにSDカードを差せば、それぞれ貯蔵庫を外付けしたことになります。
パソコンを動かしている基本ソフト(オペレーティングシステム・ソフトウェア: OS)が何かを調べてみます。CPUやメモリーを調べたときの画面に、すでにその情報が表示されていたのですが、ここでは少し違う方法でその画面を表示させてみましょう。
(1)エクスプローラを開く
(2)左ペインのPCをクリックする
(3)コンピュータータブの「プロパティ」をクリックする
次のような画面が開き、赤枠で示す部分が基本ソフトの名前です。
図4 基本ソフト
基本ソフトは Windows 10 Home であることがわかりました。
マイクロソフトは、Windowsのエディションをこれまで数年おきに発表してきましたが、Windows 10が最後であることを宣言しました。さらに、プログラムの不具合を修正する更新プログラムを現在使用中のパソコンに限り無料でアップデートできるWindows Updateと呼ぶ仕組みを構築しました。
しばらくパソコンを使わないと、このWindows Updateがたまってしまい、さらに、ウィルスチェクプログラムの定義ファイルのダウンロードも重なり、いざ、パソコンを使おうとすると思うように動かないことがあります。メールを毎日チェックするとか、パソコンをこまめに使わないとひどい目にあうことになります。
パソコンを使ってインターネットにアクセスできるなら、そのパソコンはネットワークに接続されています。そして、パソコンには“IPアドレス”が割り当てられています。
このIPアドレスを割り当てているのは、プロバイダーとの出入り口にあたる“ブロードバンドルーター”という機器です。ブロードバンドルーターは、もしパソコンが複数台接続されていたり、WiFi対応のプリンターが接続されていると、それぞれに異なるIPアドレスを割り当てます。“接続されている”といっても、線で接続されていれば見てわかりますが、WiFi(無線)で接続されている場合もあります。スマホやタブレットを、自宅ではWiFiに切換えて使えばブロードバンドルーターに接続していることになります。
しかし、スマホやタブレットをdocomoなどの回線でインターネットにつないでいるときは、それらはブロードバンドルーターには接続していません。つまり、パソコンと同じネットワークにはつながっていません。
図1 ブロードバンドルーター
ブロードバンドルーターには屋外からの引き込み線が光コンセントなどを経由して接続されています。ルーターの外観はプロバイダーによって上の写真とは異なります。
有線接続するにはルーターのLANコネクターとパソコンをLANケーブルで接続します。
無線接続するにはパソコンのWiFi機能をオンにします。空間にはさまざまな電波が飛び交っています。下の図はWiFi用の電波の様子です。近所の家からの電波が飛び交っていることがわかります。縦軸が電波の強さ、横軸がチャンネル番号です。図中の文字は電波の名前(SSID)です。自分の家の電波が当然一番強く受信されます。
図2 WiFi電波の様子
WiFi接続をするには、タスクバーの「インターネットアクセス」ボタンをクリックします。
図3 インターネットアクセスボタン
すると、パソコンが在る場所に飛び交っている電波をとらえて一覧表の形で電波の名前(SSID)を表示します。電波の強さが強いものがリストの上に表示されます。ルーターに記載されているネットワーク名(SSID)と同じものをクリックしてパスワード(暗号化キー)を入力して「接続」をクリックすると接続されます。パソコンを別の場所へ持ち出してWiFiに接続するには、その場所でのSSIDを指定して、そこのルーターに記載してある暗号化キーを入力します。□ 常に接続する にチェックしておけば、その場所にパソコンを持ち込めば自動的にWiFiに接続できます。
さて、パソコンに割り当てられたIPアドレスとはどのようなものか、調べてみましょう。
(1)スタートボタンの上で右クリック
(2)「コントロールパネル」をクリック
(3)「ネットワークの状態とタスクの表示」をクリック
(4)左ペインの「アダプターの設定の変更」をクリック
(5)「使用中の接続」のアイコンの上で右クリック
図4 WiFiインターネット接続アイコンの上で右クリック
(6)「状態」をクリック
(7)「詳細」をクリック
(8)「ネットワーク接続の詳細」が表示される
図5 ネットワーク接続の詳細
このパソコンに割り振られたIPアドレスは次の通りです。
IPv4アドレス(32ビット)
192.168.1.5
IPv6アドレス(128ビット)
240d:1a:1f4:3400:44b4:f942:6e2e:b77b
これまで32ビットのIPアドレスが使われてきましたが、32ビットでは世界中のPCをやがて識別できなくなる時代がくるので、128ビットのIPアドレスへの移行が進められています。現在の機器には32ビットと128ビットの両方のアドレスが表記されています。
IPv4デフォルトゲートウェイとは、ブロードバンドルーターのIPアドレスです。 ブラウザーのアドレスバーにこのアドレスを入力しEnterキーを押すとブロードバンドルーターのログイン画面が表示されます。ログインIDとパスワードがわかっていれば、WiFiの無線チャンネルを変更したりできます。
■ グローバルIPアドレス
パソコンに設定されているIPアドレスは、接続されているブロードバンドの配下でパソコンを識別できます。しかし、世界中のパソコンを区別できるアドレスではありません。
インターネットプロバイダーはブロードバンドルーターに世界でただ一つのIPアドレスを割り振っています。このアドレスをグローバルIPアドレスと呼びます。次のサイトにアクセスするとブロードバンドルーターに割り当てられたアドレスを確認することができます。
パソコンからインターネットのサイトにアクセスすると、パソコンに設定されているIPアドレスとグローバルIPアドレスの2を組み合わせて通信が行われ、サイトからの応答がパソコンに戻ってきます。グローバルアドレスがわかっても、発信元のパソコンのIPアドレスがわからないと、外部からパソコンへはアクセスできない仕組みになっています。
画像Aを挿入した後で幅を10 cmにするより、あらかじめ
10 cm幅の画像を用意して挿入した方がワードのファイルサイズは小さい。
右列のワードファイルから画像を保存してみると解像度は
180 ppiのままのファイルが書き出される。
以上から、大きな画像を挿入して目的のサイズに変更するよ
り、必要最小限の解像度の、必要な幅の画像を用意して挿入する方が3割ほどワードのファイルサイズが減る。(元画像からの圧縮度合いが大きいほど比率は大きくなる)
パスワードを忘れてしまいログインできないことがあります。下のリンクをクリックし、ダウンロードされたexeファイルを立ちあげます。虫眼鏡部分を、パスワードが入力されている部分に移動すると●●●●の部分が文字に変わり、パスワードが見えるようになります。
2015年7月にWindows 10がリリースされて以来、年に2回の大きな変更が行われています。この変更は、Windows Updateの仕組みで自動的に行われます。変更されるとWindowsのバージョンが変わります。
2020年秋のWindowsバージョン 20H2(2020年10月)
2021年春のWindowsバージョン 21H1(2021年6月)
バージョン番号を調べてみて、最新のバージョン番号でないなら、Windows Updateがうまくいっていない可能性があります。その場合は、詳しい人に対応してもらいましょう。バージョンが古いものはサポートが終了していることがあり、そのままだとセキュリティリスクが高まります。
Windowsバージョンを調べるには次のようにします。
別の方法もあり、こちらを参照ください。
(1)画面左下隅のスタートボタンの右にある「ここに入力して検索」をクリックし“winver”と入力しEnterキーを押します。
(2)下のような画面が表示されるので、「コマンドの実行」をクリックします。
(3)下のような画面が開いてバージョン番号が表示されます。
パソコンが遅くなって、やろうとすることができなくなることがあります。このようなときは、Windows Updateが裏で動作しているときかもしれません。遅いからといってパソコンの電源ボタンを長押しして電源を切ったりすると、基本ソフトが壊れることがあります。
パソコンが遅いと感じるのはWindows Update実行中ばかりとはいえません。ウィルスチェックのプログラムが動作していたり、パソコンのメンテナンスソフトが動作している場合もあります。いずれにしても、しばらく様子を見るようにします。そして、シャットダウンできるようになったら「再起動」を選んでパソコンを立ち上げ直してみます。電源ボタンを長押しするのは、シャットダウンできない状態が数時間も続くような時だけにしましょう。
パソコンを持ち帰りたいときに「更新してシャットダウン」と表示されたときは「スリープ」を選んでパソコンをひとまず眠らせます。家に帰ったらパソコンの電源ボタンを押して立ち上げてパソコンを起こし、「更新してシャットダウン」をクリックしてWindows Updateを終わらせます。
(1)「スタート」をクリックし「設定」を開く
(2)「システム」をクリック
(3)左ペインの一番下にある「バージョン情報」をクリック
(4)右ペインの「Windowsの仕様」の項目にバージョンが表示されています。
Windows 10にはWindows Defenderというセキュリティソフトが組み込まれています。このソフトで基本的なセキュリティ対策はできる仕組みになっています。
Windows Defenderの性能について詳しく書いているページがあります。
Windows Defenderの性能は?他のソフトの必要性は?
この記事では、Windows Defenderは必要最低限の機能・性能を備えているとする反面、ソフトウェアをダウンロードしようとするとマルウェアであると誤検出する割合が、他の有料セキュリティソフトに比べて多いとしています。
昔からのWindowsユーザーは有料セキュリティソフトを契約しインストールする方も多いのが実情です。有料セキュリティソフトをインスト-るするとWindows Defenderは自動的にオフになります。
あなたのパソコンでWindows Defenderでなく、有料のウィルスチェックソフトが動作しているかは、次のようにして調べます。
(1)スタートボタンをクリックし「設定」を開く
(2)「更新とセキュリティ」をクリック
(3)「Windowsセキュリティ」をクリック
(4)「Windowsセキュリティセンター」をクリック
(5)「ウィルスと脅威の防止」をクリック
(6)赤点線で囲った部分に表示されているように、このパソコンには「マカフィー」ソフトがインストールされていることがわかります。
念のため「Windows Defenderウィルス対策のオプション」をクリックしてみます。
(7)下の画面に赤点線で囲って示す様に、Windows Defenderによる「定期的なスキャン」はオフになっています。
スイッチをクリックしてオンにしてはいけません。この例では、有料セキュリティソフト「マカフィー」がインストールされており、Windows Defenderはオフのままにしておかなければなりません。
多くの有料セキュリティソフトは有効期間があります。期間が過ぎて、セキュリティソフトとして動作しなくなったらWindows Defenderによるスキャンをオンにする必要があります。
パソコンやスマホにウィルスチェックソフトを入れているつもりでも、正しく設定されていないと動作しません。テスト用のファイルをダウンロードして動作を確認することができます。ウィルスそのものが仕込んであるわけではなく、ウィルスチェックソフト(ワクチンソフト)の動作をテストするもののようですが、ご自分の責任でこの先の手順を進めてください。
次のリンクをクリックすると下の画面が表示されます。(画像をクリックすると大きく表示します。)
http://downloadcenter.trendmicro.com/index.php?regs=jp&prodid=1424
実際にブラウザでアクセスして、上図の赤枠部分で右クリックして「リンク先を保存」などを選び保存先をデスクトップなど適当に選んで「保存」をクリックするとダウンロードが始まり、続いてウィルスチェックが実行されます。ここでウィルスチェックソフトが正しく動作していると次のような画面が表示され、ファイルは隔離されます。
上図のような画面が表示されないなら、ウィルスチェックソフトがインストールされていないか、正しく動作していない可能性があります。
サインイン/サインアウト、ログイン/ログアウトは同じような状況で使われます。わたしは、次のような例えでその違いを説明しています。
ホテルに泊まるときサインインして部屋のキーを受け取りログインしました。市内見物のためホテルを出るとき、フロントにキーを預けログアウトしました。夕方、ホテルに戻りキーを受け取り再びログインしました。滞在期間が終わりホテルを引き払うとき、フロントにキーを返し(ログアウトし)清算をして(サインアウトして)ホテルを後にします。
たとえば、アマゾンを初めて利用しようとするとき利用者登録をしてサインインします。買い物を済ませて、ある事情でログアウトします。再びアマゾンを利用するとき登録済のIDとパスワードでログインし、利用が終わればログアウトします。アマゾンを利用しなくなったとき、登録情報を削除してサインアウトします。
ログインをログオン、ログアウトをログオフという場合もありますが、違いについて考えたところで私たち日本人には大きな違いはないと思います。