音声文字入力
スマホを使って音声で文章を入力し、パソコンで文書の形に整えてみます。Google ドキュメントを使うとスマホで入力したファイルをパソコンでも編集でき、さらにワードファイルとしてダウンロードできます。原稿をスマホで練って、パソコンで文書の形に整えます。
次の順序で説明しています。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
スマホから文字を音声で入力できるかを確かめます。まず、スマホでLineなどに文字を手入力してみて、その時のキーボードの形を確かめます。下の画像の様に、左上にGマークがあり、赤丸を付けたマイクが表示されていますか?キーボードの色は気にしません。この形をしたキーボードをGboard(Gボード)と呼び、音声で文字入力ができます。
図1 Gboardの外観
あなたのキーボードがGboardでないとき、Androidの場合は次のようにして変更します。スマホのモデルによって手順が異なるでしょうが、Gboardという名称のキーボードに設定してスマホを再起動すると設定が確定します。
① 設定を開きます。
② 「言語と入力」をタップします。
③ 「仮想キーボード」をタップします。
④ 「+キーボードを管理」をタップします。
図2 「キーボードを管理」画面
⑤ 「Gboard」をオンにします。
⑥ その他のキーボードをオフにします。
⑦ スマホを再起動します。
スマホが再起動したら、上の手順の①~③をたどって「仮想キーボード」画面を見るとキーボードがGboardになっています(図3)。
図3 「仮想キーボード」画面
これでキーボードが図1のスタイルになります。Lineなどの文字入力エリアをタップしてキーボードを表示させて確認します。
文字を入力する位置にカーソルを置き、黒いマイクのボタンをタップすると「お話しください」と表示します。スマホに話しかけると文字になって入力されればOKです。
Googleドキュメントはクラウド・アプリケーションです。スマホからアクセスするには無料の「Googleドキュメント」アプリを使います。
スマホにインストールされてなければPlay ストアから「Googleドキュメント」アプリをダウンロードします。
1 私のスマホではGoogle系のアプリはGoogleフォルダにまとめてあります。赤枠で示すアイコンが「Googleドキュメント」アプリです。
「Googleドキュメント」をタップして開くと右下に+があります。タップすると次のような画面が開きます。
らくらくフォンで、「ドキュメント」アイコンをホーム画面に表示できないことがあります。すでにGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを作成済の時は、左の画面では一番上の左から3つ目の「ドライブ」をタップして開くことが出来ます。
2 新しいドキュメントを作成するときは、画面右下に赤枠で示す「新規ドキュメント」をタップします。
この画面にはこれまでに作成したドキュメントがあれば一覧表示されます。タップすると閲覧・編集ができます。
この一覧にはMSワード文書もリストされます。タップしてみるとレイアウトが崩れていることがあります。これは、GoogleドキュメントとMSワードの仕様が異なるためであって、ファイルが壊れたわけではありません。
3 さっそくマイクボタンをタップして声で文章を入力してみましょう。
4 読点や句読点、改行などは音声入力できませんのでキーボードから手入力します。
手入力した後、マイクボタンを出すには左図に黄色枠で示す「カーソルを右へ」ボタンをタップします。
5 入力が終わったらチェックマークをタップします。
6 作成したドキュメントに名前を付けるため、赤丸の部分をタップします。
7 ドキュメントの名前を入力しOKをタップします。
ステップ6と同じ画面に戻りますが、今入力したドキュメント名が表示されています。
終了するには ← を、編集を再開するには右下の鉛筆マークをタップします。
ホームページやメールなど、他の媒体にある文章を編集中のGoogleドキュメントにコピーしたいときがあります。ここでは、ホームページにある文章をコピーして作成中のGoogleドキュメントの先頭に挿入してみます。
1 Googleドキュメントアプリをタップするとファイルの一覧表が開きます。
上で作成したドキュメント「スマホでらくらく文書作成」をタップして開きます。
2 文章の先頭でタップしてカーソルを置き、改行キーをタップして先頭に空各行を作ります。
このカーソル位置に別のアプリから取り込んだテキストを貼り付けてみましよう。
3 コピーしたい文章があるアプリを開きます。ここでは、スマホの「ホーム」ボタンを押して開く画面でブラウザーをタップして、今あなたが読んでいるページの先頭部分の文章をコピーしてみます。
まず、コピーしたい文章の上で長押しすると①と②のボタンが表示されます。①をコピーしたい部分の先頭へ、②を末尾へドラッグしてコピーしたい部分全体を選択します。指を画面から離すと「コピー/共有/すべて選択」が表示されるの「コピー」をタップします。
4 スマホの「履歴」ボタンを押します。
多くのスマホで、「履歴」ボタンは「ホーム」ボタンの右にあります。
開いた画面には、これまでに使ったアプリが待機しています。ここでは、①ブラウザーと②Googleドキュメントの2つのアプリが待機している、とします。
ステップ3では①のブラウザーの文章をコピーしました。そこで、②をタップしてGoogleドキュメントに戻ります。
5 先頭部分をタップして、ステップ2で作成した空白行の先頭にカーソルを置き、その下に表示される「貼り付け」をタップします。
6 ステップ3でコピーした文章が張り付きました。
Googleドキュメントに作成中の文書の一部に、別途入手した印刷物の文章を取り込みたいことがあります。次のような手順で簡単に印刷文字を入るに取り込めます。
本サイトの インターネットの活用/Googleドライブ/ 画像から文字起こし に詳しい説明があります。
スマホを使って、思いついたことを音声で文字入力したり、他のアプリで開いたファイルにある文章(テキスト)をコピーして貼り付けたり、印刷物からテキストを取り込んだりして文書を作成してきました。読み返して気づいたところを細めに直しましょう。
その後、見やすく、分かりやすく、伝わる文書に仕立てるには工夫が必要です。
など、工夫をすることになります。これらの作業をスマホで続けることもできますが、大きな画面のパソコンでやる方が楽です。そこで、Googleドキュメントをパソコンで開いてみます。
パソコンでブラウザーを開きGoogle検索サイトにアクセスします。次のリンクをクリックするとGoogle検索サイトが新しいタブで開きます。
図4 「Google検索」サイト
Googleドキュメントを開くには次のようにします。
① ❝9点ボタン❞をクリックします。
② 開いた画面で「ドライブ」をクリックします。
図5 Googleドライブを開く
Googleドライブが開くとマイドライブのクイックアクセスに「スマホでらくらく文書作成」というGoogleドキュメントが見つかります。
パソコンで初めてGoogleドライブなどGoogle系のアプリを開くときにはGメールアドレスとそのパスワードでログインを求められます。このとき、スマホで設定しているGメールアドレスと同じアドレスでログインする必要があります。このあたりは次のリンクをクリックして情報を探ってください。
Googleドキュメントをダブルクリックして開き編集すると、直ちにスマホでも更新されます。
Googleドキュメントを他の人と共同で作り上げるには「共有」設定をします。Googleドキュメントを開いて右上の「共有」をクリックします。
Googleドキュメントをウェブに公開する場合は、ファイルメニューの「ウェブに公開」へ進みます。ウェブの一般ユーザーは閲覧だけが可能で特定のユーザーが編集やコメントができるようにするには「共有」ボタンから進みます。
「共有」ボタンからの設定では、(1)特定のユーザーだけと共有する方法と、(2)リンクを知っている人と共有する方法、(3)これらを組み合わせ、多くの人が閲覧でき特定の人だけが編集できるように設定できます。
図6 「共有」する
① 「共有」をクリックします。
② 共有する 相手のGメールアドレスを入力します。
③ 鉛筆マークの右にある小さな▼をクリックして権限を設定します。
編集者: 相手もあなたと同じ様に編集できます
コメント可: 文書は編集できませんが❝コメント❞を入力できます
閲覧者: 相手は閲覧できますが編集はできません。
④ 「完了」をクリックして終了します。
相手にGメールが届き、その文面にあるリンクをクリックすると共有したGoogleドキュメントが開きます。これが特定の人だけとの共有です。
さらに、詳細な設定をするには、「完了」をクリックせず…
⑤ 「詳細設定」をクリックします。
図7 「詳細設定」
⑥ 「共有リンク」の下のGメール、Facebook、Twitterボタンをクリックすると図8が開き「共有方法」を設定したうえで「共有リンク」を相手に伝えます。
図7の⑥は「共有リンク(共同編集者のみ利用可能)」となっていますが、図8「共有方法の変更」で「リンクを知っている全員」に設定すると「共有するリンク」に変わり、リンクを知っている誰もがアクセスできるようになります。
⑦ オーナー以外のアクセス権の変更やダウンロード、印刷、コピーを禁止するときチェックを入れます。
⑧ ここでの設定を終わるとき「完了」をクリックします。
⑨ 共有方法を変更するとき「変更」をクリックします。
図8 共有方法の設定
図8が リンクによる共有の設定です。
⑨ 選択すると、Webに公開し、⑥のリンクで誰でもアクセスでき検索対象にもなります。
⑩ 選択すると、リンクを知っている人がアクセスできます。
⑪ 選択すると、リンク共有は使わず③で指定したユーザーと共有します。
⑫ 設定が終われば「保存」をクリックします。
Googleドキュメントで作成した文書を次のようにして別のファイルフォーマットに書き出せます。
レイアウトが乱れることがあるかも知れません。
図9 ワード形式に書き出す
① 「ファイル」をクリックします。
② 開いたメニューで「Microsoft Word (.docx)」を選択します。
画面指示に従って保存場所とファイル名を指定して「保存」します。
PDFドキュメントにも変換できます。