手入力はもちろん、レシートをスマホで読み取ったり、銀行口座の入金・出金を確認できるZaimというアプリを触ってみましょう。
収入と支出を記録する家計簿というより、銀行口座やクレジット口座からのお金の出入りを1カ所(1つのアプリ)で監視できる、シニアにピッタリのアプリです。
まず、大きな画面のパソコンで利用登録し、収入や支出の項目(費目)を使いやすいように変更します。また、必要なら銀行口座やクレジット口座を登録します。その後、同じアカウントでスマホからアクセスしてレシートを読み込んでみましょう。
次の順序で説明しています。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
7.支出明細の編集
大きな画面のパソコンの方が楽というだけで、もちろんスマホから利用登録できます。スマホからの場合は、まず、4項の「スマホアプリをインストールする」から始めてください。利用登録の手順はほぼ同じです。
まず、Google検索で Zaim を検索し『日本最大級!無料の家計簿アプリ・レシート家計簿「Zaim」』をクリックするか、次のリンクをクリックすると下のような画面が開きます。
図1 Zaimの入り口
パソコンでZaimを使うには、図1のオレンジのボタン「Web版 早速使ってみる」をクリックします。最初はユーザー登録を求められます。
図2 ユーザー登録
メールアドレスとパスワードを入力してユーザー登録をしても良いのですが、Googleのアカウントがあるなら図2に赤枠で示す「Googleでユーザー登録」をクリックする方が楽です。
「Googleでユーザー登録」をクリックすると「メールアドレス」にGメールアドレスを、「パスワード」にGメールアカウントのパスワードを入力したと同じです。
図3 アカウントの選択
パソコン内に見つかったGoogleアカウントが表示されます。「それを使います」の気持ちを込めてクリックします。
図4 Zaimへようこそ
「さっそく使い始める」をクリックします。
図5 Zaimのトップ(HOME)ページ
Zaimのトップページ(HOME)が開きます。以降、右上の「設定」ボタンをクリックして設定を進めます。
ブラウザーの「お気に入りバー」か「お気に入り」に登録しておきましょう。
ここまでの流れの中で何もダウンロードしていません。つまり、Zaimはインターネット上にあり、パソコンからアクセスして利用しています。Zaimそのものはサーバー上にあり、私たちはクラウド・アプリケーションを利用しています。
Zaimという家計簿アプリの特長は銀行口座の入出金や、クレジットカードからの出金を監視できることです。口座を登録しておくと、Zaimに入金・出金が自動で記録されます。これは必須ではありません。
銀行口座やクレジットカード口座にインターネットからアクセスできる必要があります。銀行口座の場合、インターネットバンキングを事前に契約しログインできるようにしておきます。
図5に赤丸で示す「設定」をクリックします。
図6 設定/口座 をクリックする
インターネットバンキングの情報を手元に用意して、「口座」をクリックします。
図7 「新しい連携先を追加」をクリック
銀行口座をZaimに登録し入出金を監視したいので「新しい連携先を追加」をクリックします。次のような画面が開き金融機関を選びます。
図8 例として地方銀行をクリック
ここでは地方銀行の横浜銀行と連携したいので、まず「地方銀行」をクリックします。
図9 希望の銀行名をクリック
画面を下にスクロールし横浜銀行を見つけてクリックします。
図10 横浜銀行にログインする
「契約番号」と「ログインパスワード」を入力して、「規約に同意して連携を開始」をクリックします。
図11 「更新中」と表示されたらしばらく待つ
「更新中」はやがて「接続済」になります。 しかし、連携するにあたって情報が不足している場合は次のように表示されます。
図12 ログイン情報が不足の時
「未ログインまたは接続失敗。要ログイン情報の入力」と表示されたら金融機関名(この例では横浜銀行)をクリックします。
図13 追加情報を入力
開いた画面で「追加情報を入力」をクリックします。インターネットバンキングの登録時に設定した「母親の旧姓」とか「はじめて訪れた外国の都市名」など、本人確認のための情報を求められることがあります。これらをクリアすると次のような画面になります。
図14 連携が完了(接続済)
金融機関との連携状態は次のようにして常に確認できます。
① Zaimの画面の左上隅に表示される緑色のZaimをクリック
この操作で常に「HOME」画面を表示します。
② 右上隅の「設定」をクリック
③ 「金融機関と連携」をクリック
図15 「金融機関と連携」の確認画面へ
とりあえず、横浜銀行の預金の入出金が読み込まれました。上にある「履歴」ボタンをクリックしてみましょう。
図16 「金融機関と連携」の確認画面へ
「HOME」に戻り下にスクロールすると、支出のところには銀行口座からの支出が入力されています。
図17 支出明細
HOME画面の右に「かんたん入力」があります。
HOME画面は、左上隅の緑色のZaimの文字をクリックすると表示します。
図18 かんたん入力(1)
ためしに、バナナを350円で買ったとして入力してみましょう。「金額」に350、「カテゴリー」は「食料品」とします。「V 詳細を入力」をクリックして「メモ」にバナナと入力してみます。
図19 かんたん入力(2)
最後に「入力する」をクリックします。入力経過は画面上の「履歴」ボタンをクリックして確認できます。
図20 かんたん入力の履歴
今、かんたん入力したバナナが記録されています。履歴画面からHOME画面に戻るには画面左上の緑色のZaimをクリックします。HOME画面の下の方には今月の支出が表示されています。
図21 かんたん入力後の支出明細
2週目の支出にバナナが加わっています。
収入の項目や支出の項目(分類のためのカテゴリー名とそれに含まれる費目名の両方)を自分の生活に合わせて変更します。変更や削除をするにはHOME画面の右上の「設定」をクリックします。まず、収入から見ていきましょう。
「設定」をクリックして開いた画面で「収入」をクリックします。
図22 収入項目の変更(1)
収入の項目が表示されます。
図23 収入項目の変更(2)
赤丸を付けた鉛筆マークをクリックして、その項目名を変更したり非表示にできます。
鉛筆マークの右にある Λ や V をクリックすると、その項目を1行上にあるいは下に移動できます。
「給与所得」はなく「年金」に変えたいとします。まず、給与所得の行の鉛筆マークをクリックします。
図24 収入項目の変更(3)
① 「給与所得」を「年金」に書換えます。
② 「更新」をクリックします。
図25 収入項目の変更(4)
次に、「事業所得」が必要ないなら非表示にします。まず、事業所得の行の鉛筆マークをクリックします。
図26 収入項目の変更(5)
③ 「非表示」をクリックします。
「賞与」も残念ながら非表示です。整理した結果、次のようになりました。
図27 収入項目の変更結果
収入に、たとえば「家賃収入」などの新しい項目を追加したいときは図27に赤線で囲んだ「追加」をクリックします。
また、非表示にした項目を復活したいときは、図27に点線で囲んだ「非表示のカテゴリ▼」をクリックして復活させます。
次に「支出」のカテゴリーと費目を変更してみます。まず、「設定」ボタンをクリックし「支出」をクリックします。
図28 支出カテゴリー一覧
支出のカテゴリーが表示されます。カテゴリーのもとにいくつかの費目がグループ化されています。「エンタメ」にはどういう費目が含まれるか、その内訳を見るには図28に赤線で示す「内訳」をクリックします。
図29 「エンタメ」カテゴリーの内訳(費目)
「エンタメ」カテゴリーに「書籍」が含まれていて年代を感じますが、ここでは触らず、図29に赤枠で囲んだ「支出」をクリックして図28「支出カテゴリー」の画面にもどります。
続いて、図28の「支出カテゴリー一覧」で「通信」カテゴリーの「内訳」にある「携帯電話料金」を「スマホ通話料」に変更し、「スマホ利用料」を新しく追加してみます。
まず、「通信」カテゴリーの「内訳」をクリックすると次のような画面になります。
図30 「通信」カテゴリーの内訳(費目)
「携帯通話料金」を「スマホ通話料」に変更するため、鉛筆マークをクリックします。
図31 費目の更新
「名前」を「スマホ通話料」に変更し、「更新」をクリックします。「通信」カテゴリー画面に戻ります。
図32 「通信」カテゴリー(更新後)
「スマホ利用料」を追加するため、図32に赤枠で示す「内訳を追加」をクリックします。
図33 費目の追加
「名前」に「スマホ利用料」を入力し「追加」をクリックします。
図34 通信カテゴリーの変更後
費目が追加された行を移動するには鉛筆マークの右に並ぶ Λ や V マークをクリックしす。
スマホにZaimアプリを入れるには次のようにします。
(1)パソコンでこの画面を見ているなら、次のQRコードをスマホで読み取ります。
スマホがAndroidのとき
スマホがiPhoneのとき
(2)この画面をスマホで見ているなら次のリンクをタップします。
その先は、パソコンで次のサイトを見ながらスマホを操作するのもいいかもしれません。
Zaim にログインすると次のような画面になります。
図35 スマホZaimのホーム画面
赤枠で囲った部分にあるボタンをタップしてページを変更できます。
ホーム 予算に対して支出額と残金を表示します。
残 高 金融機関の残高を表示します。
履 歴 日付順に収入・支出の記録を表示します。
分 析 支出カテゴリーの全体に対する割合を円グラフで表示します。
買い物をしたときに受け取ったレシートを手元に用意し、Zaimへ入力してみます。「鉛筆」マークをタップします。
図36 レシート読取開始
次のような画面が開きます。
図37 レシート読取開始
スマホのカメラでレシートを撮影します。レシートに影が映らないように気を付けます。
カメラにならないときは画面上の「レシート」をタップします。手入力する場合は「手入力」をタップします。
準備ができたら「カメラ」ボタンをタップします。
図38 読取結果
読み取った結果が表示されるので、そのままZaimに取り込むには「記録する」をタップします。
スマホでレシートを撮影すると、光線の具合やレシートの印刷具合で誤って入力されることがあります。また、カテゴリーが「未分類」となっている場合もあるでしょう。ここでは、それらをパソコンで修正してみます。
パソコンでZaimを開いて「履歴」を表示します。
図39 パソコンで「履歴」を見る
スマホでレシートを読み取っ手入力したデータを編集してみます。②の鉛筆マークをクリックします。
図39 パソコンで「履歴」を見る
間違って読み取られている部分や未入力の部分を編集します。ここでは次のように編集しました。
図40 下にスクロールする
残りの部分を編集し更新するために、赤枠で示すスクロールバーを一番下へ下げます。
図41 「更新」する
すべての編集を終えたら「更新する」ボタンをクリックします。
データがたまってきたらカテゴリーごとに集計するとか、この家具はいつ買ったか?などを調べることができます。
検索は「履歴」ページの履歴表示部分の右肩にある「🔍検索」ボタンをクリック(タップ)します。
あるカテゴリーを検索することで、カテゴリーを間違って入力した項目を見つけることができます。