見返すことも少なくなった写真アルバムをパソコンに片付けましょう。写真の中には今では当時の感激が思い出せないものもあるでしょう。この先、動けなくなったときに眺めていたい写真だけをスキャンして残すことにして、紙のアルバムは捨ててしまってもよいかもしれません。
いくつかのアルバムに分散して貼り付けていた同じテーマの写真を集めてみると、忘れていた記憶が鮮明によみがえり、頭脳の活性化に役立つかもしれません。終活作業を通して老いを先へ追いやりましょう。
ここでは、残すと決めた写真をスキャナーでPDFとして取り込み、電子アルバムを作成してみます。クラウドにアップしておけばスマホからも見ることができます。
次の順序で説明しています。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
ここではCanonプリンター(TS8030)のスキャナー機能を利用して紙焼き写真をスキャンしてみます。1枚をスキャンしたら、次の写真は2ページ目に、その次は3ページ目にと、複数の写真を1個のファイルとして保存します。たくさんある写真を一気にスキャンしようとせず、時間のある時にいくつかのファイルに分けて保存しましょう。この段階では写真の順番は気にしません。
まずは、数枚の写真をスキャンして1つのファイルとして保存することがポイントです。
プリンターの電源を入れて、さぁ、始めましょう。
プリンターとパソコンはケーブルで接続するか、LANに接続しておきます。
IJ Scan Utilityを立ち上げます。次のような画面が開きます。
パソコン画面の左下隅のスタートボタンをクリックすると左から2列目にすべてのアプリが縦に並びます。Cの項にCanon Utilitiesというフォルダーがあり、その中にIJ Scan Utilityがあるはずです。
見つからない場合は、プリンターに付属しているDVDからインストールするか、
CanonのWebサイトからインストールできます。
「スキャン設定」で設定した後は「ScanGear」をクリックしてスキャンを始めます。
「スキャン設定」では次のように設定します。
左ペインの「Scan Gear」をクリックします。
① 「ファイル名」では、保存するファイルの最初の部分の文字列を入力します。
② 保存するフォルダーを指定します。
ドキュメントやピクチャではなく、その中に自分で作ったフォルダーに保存したいときは②の下向矢印をクリックします。開いた画面で「追加」をクリックしてフォルダーを追加します。画像は「終活」フォルダーに保存する場合です。
③ 「データ形式」は「PDF(複数ページ)」に設定します。
④ 「PDF圧縮タイプ」は「標準」に設定します。
⑤ 「アプリケーション設定」は「フォルダーに転送する」をクリックします。
以上の設定が終わればOKをクリックして「スキャン設定」を閉じます。
プリンターのスキャナーベッドにスキャンしたいアルバムのページをセットし「ScanGear」をクリックします。
アルバムのページが透明フィルムで覆われていれば外します。また、写真がガラス板に密着しないときはページを切り取るなり、工夫しましょう。
① 「原稿を選択する」では「写真(カラー)を選びます。
②「プレビュー」をクリックします。
※ 左ペインには以前にスキャンした画像が残っています。
※ 取り込んだ写真の向きは、後から変更できます。
③ マウスカーソルが十字になるので、左ペインのプレビュー画面で取り込みたい部分をドラッグして選択します。
④ 「用途を選択する」では「画面表示」を選びます。
「印刷」を選ぶと高い解像度でPDFファイルが作成され、ファイルサイズも大きくなります。
⑤ 古い写真の場合が多いでしょうから「退色(色あせ)を補正する」にチェックを入れます。
⑥ 「スキャン」をクリックします。
⑦ スキャンが終わると、この画面が表示されるのでOKをクリックします。次にスキャンする写真をセットして、再びステップ②に戻りプレビューをクリックして次の写真のスキャンに進みます。
スキャンする毎にこの画面が出るのが煩わしいなら、赤丸のチェックを入れます。
⑧ 「閉じる」をクリックするとファイルが保存されます。
保存されたファイルの名前はたとえば次のようになります。
ワンゲル_c1_
2019XXXX_0001.pdf
太字の部分は①で設定した文字列です。XXXXには月日が入ります。
以上の要領で、アルバムを何度かに分けてスキャンし、いくつかのPDFファイルを作成します。次の 2.複数のPDFファイルを1つにするでそれらを結合します。
ここではEpsonプリンター(PX-437A)のスキャナー機能を利用して紙焼き写真をスキャンしてみます。1枚をスキャンしたら、次の写真は2ページ目に、その次は3ページ目にと、複数の写真を1個のファイルとして保存します。たくさんある写真を一気にスキャンしようとせず、時間のある時にいくつかのファイルに分けて保存しましょう。この段階では写真の順番は気にしません。
まずは、数枚の写真をスキャンして1つのファイルとして保存することがポイントです。
プリンターの電源を入れて、さぁ、始めましょう。
プリンターとパソコンはケーブルで接続するか、LANに接続しておきます。
Epson Scanを立ち上げます。次のような画面が開きます。
パソコン画面の左下隅のスタートボタンをクリックすると左から2列目にすべてのアプリが縦に並びます。Eの項にEpsonというフォルダーがあり、その中にEpson Scanがあるはずです。
見つからない場合は、プリンターに付属しているDVDからインストールするか、
EpsonのWebサイトからインストールできます。
① 「モード」をプロフェッショナルモードに設定します。
「解像度」を調節できるようにするためです。
② 「スキャン」の右にある「保存設定」をクリックします。
スキャンした画像をPDFで保存する設定のためです。
③ スキャンしたファイルを保存するフォルダーを指定します。ドキュメントやピクチャフォルダー以外に保存する場合は「その他」を選択し「参照」ボタンをクリックして開いた画面でフォルダーを指定します。
④ 保存するファイルの名前の最初の文字列を入力します。
⑤ 下向矢印をクリックして PDF を選択します。
⑥ 「詳細設定」をクリックします。
⑦ 「全ページを1ファイルに保存」をクリックします。
スキャンした何枚かの写真を1つのファイルに保存します。
⑧ 念のため「テキスト」タブをクリックします。次の画面が開きます。
赤丸を付けた部分にチェックが入っていないことを確認します。
ここにチェックが入っていると解像度を低くできません。
OKをクリックして画面を閉じます。「保存ファイルの設定」画面に戻るので、ここでもOKをクリックしてEpson Scanのトップ画面に戻ります。
いよいよ写真をスキャンします。赤枠で示す解像度をここでは300 dpiに設定しています。画面で等倍で見るなら解像度は96 dpiでいいのですが、拡大してみるには解像度を少し大きめに設定します。
解像度が大きいと、ファイルサイズも大きくなります。写真をスキャンしてみて適当な解像度を探ってください。
⑨ スキャナーベッドに写真をセットして「プレビュー」をクリックします。
アルバムのページが透明フィルムで覆われていれば外します。また、写真がガラス板に密着しないときは次の画面の様にページを切り取るなり、工夫しましょう。
「プレビュー」をクリックすると仮のスキャンが始まり、Epson Scanの右の画面にプレビュー画像が表示されます。マウスカーソルが十字になるので、取り込む範囲をドラッグして指定します。
赤枠で示すように、写真全体より狭い範囲を指定すると、なつかしい顔を少し大きく取り込めます。
アルバムがスキャナーのガラス板から浮き上がっていないことをもう一度確認します。浮き上がる場合は、手で押さえる、向きを変える、ページを切り取る、などで対応します。
取り込んだ写真の向きは、後から変更できます。
⑨a 「スキャン」をクリックすると本スキャンが始まります。
⑩ 続けて写真を取り込むには「ページを追加」をクリックしてステップ⑨からの手順を繰り返します。
⑪ 取り込みを終了するときは「ファイル保存」をクリックします。
ファイルはステップ③で設定したフォルダーに保存されます。
複数のPDFファイルを1つのファイルにまとめたり、写真の順番を変更したりするためにCubePDF Utilityというアプリを使用します。
スタートボタンをクリックしてCの項にCubeSoftというフォルダーがあれば、その中にあります。
「無料ダウンロード」をクリックします。 パソコンが64ビットならピンクのボタンの下の「64bit版はこちら」をクリックします。
パソコンにcubepdf-utility-0.5.3b.exeファイルがダウンロードされるので、ダブルクリックしてインストールしてください。
ブラウザーによっては「実行」あるいは「開く」をクリックする場合もあります。
インスト-ルの最初に次のような画面を表示します。これは、パソコンに新しいソフトを入れるので、オーナーの許可を求める画面です。「はい」をクリックしてインストールを始めます。
インストールの途中で、CubeWidgetのインストール画面が表示されますが、ここでは「利用許諾に同意してインストール」のチェックを外しておきます。
インストールが終わったら、さっそくCubePDF Utilityを立ち上げましょう。ここでは、例として3個のPDFファイルを1個のPDFファイルにしてみます。
CubePDF Utilityを立ち上げて、左上の「開く」をクリックします。
1個目のファイルを開きます。このPDFファイルには5個の写真を入れました。右下に「全5ページ」と表示されています。
① 写真を1つクリックして選択します。(どの写真でもOK)
② 「挿入」が表示されるのでクリックします。
メニューが表示されるので「末尾に挿入」をクリックします。
2個目のファイルを選択し「開く」をクリックすると挿入されます。残りのPDFファイルについてもステップ②の操作を繰り返します。
「保存」をクリックし新しい名前を付けて保存します。
3個のPDFファイルを1つにした、電子アルバムができました。
出来上がったPDFファイルをダブルクリックするとファイルが開き、1ページに1枚の写真をスクロールして見ることができます。
画像はAcrobat Reader DCでPDFファイルを開いたところです。下にスクロールすると次のページです。
出来上がった電子アルバムを見てみると、いろいろ編集したいところが見つかります。
・ 写真を削除する
・ 写真の向きを変える
・ 写真の順番を変える
CubePDF Utilityを立ち上げて電子アルバムを開きます。
① 削除したい写真をクリックして選択します。
② 「削除」をクリックします。
編集が終わったら上書き保存します。
写真を差し替えたいときは、その写真を再スキャンして新しいPDFファイルを作成しておき、電子アルバムをCubePDF Utilityで開いて新しいpdfファイルを「挿入」して電子アルバムを「上書き」保存します。
① 向きを変えたい写真をクリックして選択します。
② 「左90度」または「右90度」をクリックします。
編集が終わったら上書き保存します。
写真をマウスでドラッグして順番を変えることができます。
編集が終わったら上書き保存します。
Acrobat Reader DCでPDFファイルを開いて注釈を書き込むことができます。
スタートボタンをクリックしてAの項にAcrobat Reader DCというアプリがあれば立ち上げます。
Acrobat Reader DCを立ち上げ電子アルバムを開きます。
①「ツール」をクリックし、
② 開いた画面で「注釈」の「開く」をクリックします。
① T(テキスト注釈を追加)をクリックします。
② 注釈を書き込む場所をクリックします(文字カーソルを置きます)
③ フォントサイズを設定
④フォント色を設定
カーソル位置に入力しEnterキーを押して確定するとサイズと色が確定します。
Acrobat Reader DCで電子アルバムを開いて赤枠を付けた「ファイルをAcrobat Document Cloudに保存して複数のデバイスからアクセス」をクリックするとDocument Cloudにアップロードされ、スマホなどからアクセスできます。
予めAcrobat Document Cloudにサインインしておく必要があります。
詳細は Document Cloudとは を参照してください。