インターネットに掲載されているレシピをワードに取り込みます。さまざまな料理サイトから形式の違ったレシピを取り込み、ワード側では書式を統一する方法を学びます。
レイアウトはおよそ次のような構成にしますが、サイトによって掲載されていない項目もあり、1ページに収まるものもあります。
説明文の中でインターネットのレシピのページをWebページと呼んでいます。
ここで作成するレシピ集のレイアウト
ポイント
このレシピ集を作成することで、次のようなことを学びます。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
インターネットの「 東芝ライフ」に掲載されている「 カレーパエリア」に掲載された写真や文字をワードに取り込んで編集します。
【ワードの準備】
(1)ワードの新規白紙ページを開きます。
(2)レイアウトタブの「余白」で「やや狭い」に設定します。
(3)左上隅をクリックしてカーソルを置きます。
(4)ホームタブのフォントで「UDディジタル教科書体」を選択。
(5)フォントサイズを12ポイントにします。
(6)フォントの色を“青、アクセント5、黒+基本色25%”にする。
(7)Enterキーを4回押し、5行分の改行をしておきます。
(8)ファイルタブの「名前を付けて保存」で「このPC」のドキュメントフォルダーに“レシピ集”という名前で保存します。
ワードは閉じずに作業を続けます。タスクバーのワードアイコンをクリックするごとにレシピ集が開いたり閉じたりします。
【東芝ライフ・カレーパエリアページを開く】
(1)“カレーパエリア”のページを開きます。
(2)タスクバーの下線が引かれたブラウザーで閲覧しています。
ブラウザーは閉じずに作業を続けます。タスクバーのブラウザーアイコンをクリックするごとにカレーパエリアのページが開いたり閉じたりします。
【① タイトル】
(1)ブラウザーでタイトルの“カレーパエリア”を選択します。
(2)選択した上で右クリックしコピーします。
(3)ワードに移って左上隅をクリックしカーソルを置きます。
(4)ホームタブの貼付けの下の▼印をクリックします。
図A-1 貼り付け: テキストのみ保持
(5)右端の(A)テキストのみ保持をクリックします。
(6)フォントサイズを26ポイントにします。
(4)項で「貼り付け」ボタンをクリックすると東芝ライフのページの書式を保ったままワードに貼り付きます。Aを選ぶと東芝ライフのページの書式は捨て、文字テキストだけをワードに取り込み、ワードに設定されている書式が適用されます。
【② 出来上がりの写真】
Webページの写真を取り込むにはSnipping Toolが便利でですが、画面に入りきらない縦長の写真を取り込むにはブラウザーのエッジの「クリップ」が便利です。
(1)エッジで“カレーパエリア”のページを開きます。
(2)画面右上の「ノートの追加」をクリックします。
図A-2 ノートの追加ボタン
(3)開いた画面で「クリップ」をクリックします。
図A-3 クリップボタン
(4)続いて開いた画面で「クリップ」をクリックします。
(5)マウスカーソルが十字になるので、取り込みたい写真の左上で左クリックしたまま右下へドラッグします。画面の下で左クリックしたまま下へドラッグしようとすると画面がスクロールして写真の下が現れます。
(6)写真の右下でマウスボタンを離すと“コピーしました”と表示します。
Webページに戻るには紫地部分の✕をクリックします。
(7)ワードに移って2行目の先頭にカーソルを置いて「貼り付け」ボタンをクリックします。
(8)貼りついた写真の上で右クリックして「レイアウトの詳細設定」をクリックします。
(9)「サイズ」タブをクリックし、幅を80 mmに設定しOKボタンをクリックします。
(10)写真を選択してメニューバーの「図ツール/書式」をクリックします。
(11)「文字列の折り返し」ボタンをクリックし「四角形」をクリックします。
写真の右側に改行マークが表示され、文字入力ができるようになります。
【③ 料理の概要、参照サイト】
Webページから、料理の概要に相当する部分を探してコピー/貼り付けします。
(1)Webページの“しっかり染み込んだ…食欲をそそります。”の部分をコピーします。
(2)ワードに移って、写真の右側の一番上の改行マークをクリックしてカーソルを置きます。
(3)貼り付け(A: テキストのみ保持)をクリックします。
(4)Webページの“食材…ご飯もの”の部分をコピーします。
(5)ワードに移って、写真右の上から4行目の改行マークをクリックしてカーソルを置きます。
(6)貼り付け(A: テキストのみ保持)をクリックします。
(7)貼りついた部分の、“食材”の後ろで改行し“鶏骨付き肉”の前の空白を削除します。(字下げ分の空白をとり除きます。)
Webページへのリンクを作成します。レシピ集をPDFにしたとき、リンクをクリックすれば東芝ライフ・カレーパエリアのページを開くことができます。
(8)Webページのアドレス欄をコピーします。
図 A-4 ブラウザーのアドレス欄
(9)ワードの写真右側上から8行目に“東芝ライフ・カレーパエリア Webページ”と入力します。
(10)入力した文字列全体を選択し、挿入/リンクをクリックします。
図 A-5 ハイパーリンクの挿入
(11)ハイパーリンクの挿入画面の「アドレス」欄をクリックしてカーソルを置き右クリックして貼り付け、OKをクリックします。
文字列に下線がつきます。Ctrlキーを押しながらクリックするとWebページが開きます。
(12)リンクの文末をクリックして写真の下にも改行マークがいくつか表示されるようにしておきます。
【④ 材料の詳細】
(1)Webページの“材料 4人分”から“レモン くし形切り 1/2個”までの部分を選択しコピーします。
“材料”の2文字だけをひとまず選択し、画面を下にスクロールし、Shiftキーを押しながらコピーしたい最後をクリックすると全体を選択できます。その後、選択部分の上で右クリックしコピーします。
(2)ワードに移り、写真の下に1行あけて2行目以降にホーム/貼り付けの▼印をクリックして「A: テキストのみ保持」をクリックします。
(3)“材料4人分”の文字サイズを16ポイント、太字にしましょう。
(4)“無洗米”の末尾にカーソルを置きキーボードのTabキーを押します。
(5)続いてDeleteキーを押します。
“無洗米”と“220g”の2個の文字列が1行に並びます。
(6)同様に、食材名の末尾にカーソルを置きキーボードのTabキーを押し、続いてDeleteキーを押します。この操作をすべての食材名について行います。
材料のグループを示すA、B、C,飾りの部分にはこの操作をしません。
(7)ワードの材料部分をすべて選択し、ホーム/段落グループのダイアログボックス起動ボタン(下図)をクリックします。
図 A-6 段落のダイアログボックス起動ボタン
(8)開いた画面の左下の「タブ設定」をクリックします。
図 A-7 段落ダイアログボックス
(9)「タブとリーダー」画面が開きます。
図 A-8 タブとリーダーの設定
(10)「タブ位置」に15と入力し、設定ボタンに続いてOKボタンをクリックします。
これで分量を示す文字列の左側がきれいに揃いました。このままでは材料リストが下に長く見にくいので、2段の段組みにします。
(11)材料部分の“材料4人分”の下から(無洗米から)すべてを選択し、ホーム/レイアウトタブをクリックし、ページ設定グループの段組みボタンの下の▼印をクリックすると下図のような画面が表示されます。
図 A-9 段組みメニュー
(12)「段組みの詳細設定」をクリックします。
図 A-10 段組み詳細設定
(13)開いた画面で段数「2段」をクリックし、「境界線を引く」と「段の幅をすべて同じにする」にチェックを入れでOKをクリックします。
(14)材料のグループA、B、飾りの前は1行空けましょう。グループCから右の段にしてみましょう。“鶏手羽中”の前に入っている改行マークにカーソルを置いてDeleteキーを押して削除します。
右の段から左の段へ移すには右の段の末尾で改行を追加します。(左の段から右の段へ移動するには、移動したい項目にカーソルを置き、レイアウト/区切り/段区切りをクリックします。)
図A-11 段区切り
【⑤ 下準備】
(1)ワードの次のページにカーソルを移すため、2段組みの下の改行マークにカーソルを置き、レイアウト/区切り/改ページをクリックします。
(2)Webページの“下準備…(10分~)。”までの部分を選択しコピーします。
(3)ワードの2ページ目の先頭にカーソルを置きホーム/貼り付けの▼印をクリックして「A: テキストのみ保持」をクリックします。
(4)1ページ目の“材料4人分”を選択します。
1部を選択あるいはカーソルを置くだけでもOKです。
(5)ワードのホーム/書式のコピー/貼り付けをクリックします。
「書式のコピー/貼り付け」ボタンがオンになります。
図A-12 書式のコピー/貼り付け
(6)ワードの2ページ目先頭行をクリックします。
“材料4人分”と同じ書式が“下準備”の部分に適用されます。その後、「書式のコピー/貼り付け」ボタンはオフになります。
【⑥ 作りかた】
(1)ワードの“下準備…(10分)”の下に1行空白行を入れます。
(2)Webページの“作りかた”全体を選択しコピーします。
(3)ホーム/貼り付けの▼印をクリックして「A: テキストのみ保持」をクリックします。
(4)“下準備”の書式を“作りかた”にコピーします。
(5)“作りかた”の下にある空白行を削除します。
(5)“…約35分]”の後ろにカーソルを置き、Enterキーを押して改行します。
(6)“…レモンを飾る”の後ろにカーソルを置き、Enterキーを3回押して改行します。
下に3行が追加されます。3行目が【⑦ 調理のポイント】の行になります。
(7)各手順の先頭に番号1、2、3を入力します。
(8)番号1を選択し挿入/ドロップキャップの追加をクリックします。
図A-13 ドロップキャップの追加
(9)「ドロップキャップのオプション」をクリックします。
(10)開いた画面で「本文内で表示」をクリックし、「ドロップする行数」を2に変更し、OKをクリックします。
図A-13 ドロップキャップ
(11)2、3について同様にドロップキャップを適用します。
【⑦ 調理のポイント】
(1)Webページの“POINT”の3行を選択しコピーします。
(2)ワードに移って、作りかたの3番の下に空白行をおいて、その下にカーソルを置きます。
(3)ホーム/貼り付けの▼印をクリックして「A: テキストのみ保持」をクリックします。
(4)“作りかた”の書式を“POINT”にコピーします。
【⑧ メモ記入欄】
(1)“POINT”の最後に1行の空白をおいて、その下にカーソルを置きます。
(2)“メモ”と入力しEnterキーを2回押し、メモの下にカーソルを置きます。
(3)ホームタブのフォントグループにある、下図に赤枠で示すフォント選択でフォントを“Century”に変更します。
(4)ホーム/段落グループのダイアログボックス起動ボタンをクリックします。
図 A-14 段落ダイアログボックス
(5)開いた画面の左下の「タブ設定」をクリックします。
図 A-15 タブ設定
(6)開いた画面の「タブ位置」に数字が入っているとき「クリア」をクリックします。
(7)「タブ位置」に46を入力します。
(8)配置の「右揃え」をクリックします。
(9)リーダーの「(2)」をクリックします。
(10)「設定」をクリックしOKをクリックします。
(11)Tabキーを何回か押してメモ欄をページの下まで作成します。
(12)ファイル/上書き保存をクリックしてファイルを保存します。
【その他のレシピの追加】
インターネットで気に入った他のレシピを、同じ方法でレシピ集に取り込んでみましょう。ワードを使い込むことで、パソコンのことやインターネットのことがだんだん身についていきます。興味のある項目をクリックしてご覧ください。
B. 茄子と厚揚げの照り焼き (Cookpad)
C. たたき牛蒡できんぴら牛蒡 (Nadia)
D. 簡単チャーシュー (NHKみんなの料理)
E. ツナ缶と塩昆布の旨味で~簡単炊き込みご飯 (Rakuten)
さらに、ページ番号をふり、目次を作成し、表紙も付けてみましょう。
【PDFの作成】
(1)ワードのファイル/名前を付けて保存をクリックします。
図A-17 名前を付けて保存
(2)図A-17の赤印を付けた▼をクリックします。
図A-18 ファイルの種類
(3)保存するファイルの種類を選択するプルダウンメニューが開きます。PDF(*.PDF)をクリックします。
(4)保存をクリックします。
これでワードファイル(docxファイル)を保存したと同じフォルダーにレシピ集のPDFファイルが作成されます。
【Googleドライブへアップロード】
(1)Googleドライブアプリを開き、作成したPDFファイルをアップロードします。
AndroidスマホはGoogle社の基本ソフトを使っており、Googleドライブとの相性は抜群です。その他のスマホではiCloudを使う方が便利かもしれません。
ブラウザーのブックマークバー(お気に入りバー)にGoogle検索①を作っておくとGoogleドライブを開くにも便利です。これは、エッジでもクロムでも同じです。
②をクリックして開いた画面で③をクリックするとGoogleドライブアプリが開きます。「マイドライブ」を開き、その画面にPDFファイルをドラッグ&ドロップするとアップロードされます。アカウントが登録されていないときは、Gmailを登録します(登録したときのメールアドレスとパスワードはしっかりメモしておきましょう)。
(2)スマホで同じアカウントのGoogleドライブにアクセスしてレシピ集を閲覧できます。
スマホによっては、Google関連のアプリをまとめてグループとして表示されていることがあります。
このアイコンをタップするとGoogleの各種アプリを集めた下のような画面が開きます。
「ドライブ」アイコンをタップするとGoogleドライブにアクセスできます。マイドライブにパソコンからアップロードしたファイルのアイコンが表示されているはずです。タップして開きます。
GoogleドライブにあるPDFファイルの目次をタップしても該当ページに飛びません。Googleドライブからダウンロードしてスマホに取り込み、Acrobat Reader DCなどのアプリで開くと目次がハイパーリンクとして機能します。