Googleスプレッドシートでサークルの会計さんが作る会計簿(現金出納帳)を作ってみましょう。会計さんが作成し、サークル内の関係する人たちと情報を共有するのに便利です。
エクセルで作成したものをスマホで見るには少々面倒ですが、Googleスプレッドシートなら作成しながら即座に見せることができます。変更がすぐに反映され、保存操作もいりません。
Googleスプレッドシートは、Googleドライブの環境で使える、エクセルに似たアプリです。クラウドで作成し、クラウドに保存します。パソコンにはブラウザーさえ入っていればOKです。
パソコンでGoogle検索画面を開いて右上の9点ボタンをクリックし「ドライブ」をクリックするとGoogleドライブが開きます(図1)。Googleドライブを初めて使うときはGoogleアカウントでログインする必要があります。Googleアカウントについては ネットの活用/Googleドライブとは を参照してください。
図1 「新規」をクリックする
Googleスプレッドシートアプリを立ち上げるには「新規」ボタンをクリックします。
ここではマイドライブにファイルを作成します。マイドライブに作成したフォルダーに作成するときは、そのフォルダーの中で「新規」ボタンをクリックします。
図2 Googleスプレッドシートをクリックする
開いたウィンドウで「Googleスプレッドシート」をクリックします。
図3 白紙のGoogleスプレッドシートが開く
【ファイル名】
図3の左上の「無題のスプレッドシート」をクリックし「会計簿」と入力します(図4)。
ここに入力した文字列がGoogleスプレッドシート・ファイルのファイル名になります。
図4 文書のタイトルを入力する
【文書のタイトル】
図5 「セルを結合」ボタン
図6 「中央」ボタンで文字を中央揃えに
図7 フォント・サイズ・太字・文字色
図8 枠を描く
【帳簿の作成】
【タイトル行の作成】
図9 タイトル行を作成する
図10 列幅の調整
【列幅の変更】
図11 A列の幅の調整
図12 No.列の記入
【No.列に番号を入力】
【年月日列の書式設定】
図13 日付書式の設定
【年月日列の書式設定】
【収入/支出/残高列の書式設定】
【計算式の設定】
図14 ほぼ出来上がり
残高列の入力してない行にまで ¥0 が表示されています。また、試しに収入や支出を入力してみると残高が下の行にまで同じ額が表示されてしまいます。この見苦しさをなくすには、次のようにします。
セルF4に次のように入力します。
=if(and(D4="",E4=""),"",D4-E4)
セルF5に、まず次のように入力します。
=if(and(D5="",E5=""),"",F4+D5-E5) 続いて、
セルF5の右下コーナーをセルF20までドラッグします。
項目列にはほとんどが決まった文言を入力しますので、リストから選択できるようになると便利です。選択リストを組み込むため、まず適当な列に次のように入力します。J3:J7がリスト範囲です。
セルJ3 に 会費
セルJ4 に サークル指導料
セルJ5 に お茶会
セルJ6 に 懇親会
セルJ7 に 前期繰越金
次に、セルC4〜セルC20を選択した上で、メニューバーの「データ」をクリックして開くメニューで「データの入力規則」をクリックします。
図15 データの入力規則
この画面を開く前に項目列の入力範囲(C4:C20)を選択しておいたので、図15の「セル範囲」のところにこの範囲が表示されています。
その下の条件のところでは、「リスト範囲で指定」の右端のボタン(赤丸)をクリックしてセルJ3からセル7をドラッグします。
OKボタンをクリックするとリストが組み込まれます。項目列のセルの右端に小さな▼が表示され、クリックするとリストから項目を選択できます。
▼をクリックしないで項目を手入力できますが、そうするとセルの右肩コーナーが赤く表示され、そこにマウスを移動すると「無効: 指定した範囲内の値を入力してください」と表示されます。
下の図の赤枠で囲った部分をダブルクリックしてシート名を入力できます。
図16 シート名の入力