店頭で購入したときは、近くの(充電ができWiFiが使える)コーヒーショップなどで次の1~6項の電話機能だけでもテストして、うまくいかないときは販売店に戻って解決するようにしましょう。
店頭やインターネットで購入した物品を確認します。
格安スマホでは「電源アダプター」に「USBケーブル」に差し込んで充電しますが、機種によっては「充電器」から出ているコードをコンセントにつないで充電するものもあります。その場合はスマホをパソコンにつなぐためのUSBケーブルは別途購入することになりますが、購入しなくてもBluetoothやGoogleドライブを利用してスマホとパソコンをつなぐことができます。
スマホ本体とSIMカードとを別々に受け取ったときは次の様にして本体に装着します。
SIMカードは台紙に取り付けてありますので外形に沿って折り曲げて台紙から外します。
金メッキされている部分に触らないように注意します。
スマホ本体の電源が切れていることを確認します。電源が入っている場合は電源ボタンを長押しして切ります。
SIMトレーを引き出すためのピンが添付されているのでSIMトレーの脇の穴に差して押し込むとトレーが飛び出してきます。
SIMトレーにはSIMカードとmicroSDを搭載できるようになっています(SIMカードを2枚搭載できる機種もあります)。SIM1と書かれている部分の切り欠きの向きに合わせてSIMカードをトレーにのせ、本体に装着します。
SIMカードを2個装着できるようになっているのは、仕事とプライベートで別々の電話番号を持てるようにするためです。
左にSIMカードを入れ、必要なら右に別のSIMカードあるいはSDカードを実装する。
電源ボタンを長押しして電源を入れ、スマホを立ち上げます。購入直後でもバッテリーは1/3程度充電されているようです。もし、それより少ないようなら電源ケーブルをつなぎ、充電します。
電源を入れるとスマホが動き出し、初期設定が始まります。最初はインターネットに接続されていないので、Gメールアドレスの設定を求められても入力しないでスキップし先へ進みます。
スマホ自体の初期設定だけを終わらせるように努めます。
電話アプリを探して、電話番号を手入力して電話をかけてみます。
同行している人がいれば、電話をかけてもらい受信してみます。
同行している人のスマホでテザリングをしてもらいそのWiFiに接続します。あるいは、コーヒーショップなどの公衆無線回線に接続します。
スマホの基本機能を確かめるためにWiFiに接続します。データ移行など、大量データを移動するのは自宅のWiFiでやりましょう。自宅にWiFi設備がなくても有線接続してインターネットにつながっているパソコンがあればパソコンからWiFi電波を出すことができます。
画面保護フィルムを購入したときは、同梱してある説明書の指示に従って慎重に貼りましょう。(機種によってはフィルムを貼り付けてあります)
スマホケースを購入したときはスマホに装着しましょう。
画面保護フィルムやスマホケースは、スマホのモデル形名からアマゾンなどで探して購入できます。古いモデル用のフィルムやケースは入手できなくなることもあるので、そのモデルに近いモデルのものを購入してカメラレンズの部分などの穴あけ加工を自分ですることになります。
ここでは、ASUS製のAndroidスマホ(Zenfone4 Max Pro)をビックカメラで購入し、SIMカウンターでの開通手続きを終わった後の設定について書いています。メーカーや機種が変わればアイコンの形状などは違うでしょうが、Androidの基本的な考え方は参考になるはずです。(iOSのiPhoneとは大きく異なります。)
まず、スマホ特有のタップ、スワイプ、長押し、移動のやり方をスマホ先輩に教わりましょう。
図1 ホーム画面
ホーム画面をスワイプすると2枚目、3枚目、…のホーム画面に変わります。どのホーム画面に変えても、一番下の行だけは常に表示されています。ここでは、この行のことを「ボトムバー」と呼びます。
ボトムバーのすぐ上に ・・・ が表示されていて、 何番目のホーム画面を表示しているかを示しています。
スマホの下部中央のボタン(この機種では指紋読取部と兼ねています。ここではセンターボタンと呼びます。)を押すと常にホーム画面に戻ります。
センターボタンの左のボタンを押すと、1つ前の画面に戻ります。
センターボタンの右のボタンを押すと、アプリを開いた履歴を表示します。アプリを開いていて、別のアプリを開くと、前のアプリは完全には閉じないでこの履歴に残ります。また開くことがあるアプリだけを残し、不要なアプリは右端上の✕をタップして消します。履歴に多く残るとメモリを圧迫し動作が遅くなる原因になります。
AndroidはGoogleが提供するOSなので、初めてスマホを立ち上げるとGmailアカウントを聞いてきます。
格安スマホを買って初めて電源を入れると初期設定が動き出します。この段階でGoogleアカウントを聞いてくる場合がありますが、画面をよく見て「スキップ」があればタップします。
初期設定が終わり、アプリが並んだ画面が表示されたら、Google検索を試みてみます。その段階でGoogleアカウントを聞いてきたら新規に作成するか、すでに持っているアカウント(Gmailアドレスとパスワード)でログインします。
Gmailアドレスを新規作成するとき、「確認用電話番号」を聞いてくることがあります。この番号に自宅の電話番号を入力してしまうと自宅でないと操作ができなくなります。Gmailに関しての何かの設定を変えようとするとき、操作している人が本人であるかどうかを確認するために「確認用電話番号」にGoogleからコードが送られてきます。このコードを入力できる人が「本人」です。自宅の番号を設定してしまうと自宅でしかコードを受信できません。必ず、「確認用電話番号」には手元のスマホの番号を設定します。
このアイコンをタップするとGmailの送受信ができます。
プロバイダーメールをGmailに転送し、Gmailからプロバイダーメールを発信できるように設定しておくと、スマホでGmailだけを扱っても相手にはあなたのメールアドレスはプロバイダーメールにみえます。 ⇒ 参照
このアイコンをタップするとGoogleの各種アプリを集めた下のような画面が開きます。この画像には「マップ」アプリが含まれていません。これは、よく使う「マップ」をGoogleグループからホーム画面(図1参照)に移動してあるからです。
「ドライブ」アイコンをタップするとGoogle Driveにアクセスできます。パソコンにある電話帳ファイルをスマホに移すときに便利です。
ボトムバー(トップ画面(図1)の一番下の行)の赤丸を付けたアイコンをタップすると、スマホにインストールされているすべてのアプリが表示されます。ここではこのボタンを「すべてのアプリ」ボタンと呼ぶことにします。
WiFiが利用できるなら接続しておきましょう。一度接続しておくと、スマホがそのWiFi電波を見つけるとモバイル回線からWiFiに切替わってインターネットにつながります。
スマホはモバイル回線とWiFi回線のどちらかに接続してインターネットへつながります。
モバイル回線は電話をするときに使う回線で、インターネット接続も兼ねています。3ギガの契約をしていればデータ量が3ギガまでの料金を毎月払っています。2019年時点ではdocomo、au、softbankの3社のうちのどれかの回線を使用します。
WiFiには、無料WiFiと有料WiFiがあります。自宅に光ケーブルを引いていてWiFiルーターを設置していれば、WiFi部分については無料ですが光ケーブルの料金を毎月払っています。無料WiFiには公衆無線回線と呼ばれるものがあります。外国から日本にやってきた人は、自国のモバイル回線を使うスマホを持っているはずで、日本ではそのモバイル回線が使えません。そのような人には公衆無線回線があるとスマホをWiFi接続にしてインターネットにアクセスできます。観光立国をうたう日本は無料WiFiエリアを増やしています。ただ、無料WiFiはセキュリティが甘く、パスワードを必要とする有料WiFiを利用する方が安全です。(無料WiFiでも登録制でセキュリティを強化したものもあります。)
(1)スマホ画面の上から下に向かってスワイプすると次のような画面が開きます。
図2 設定ボタン
(2)赤印を付けたボタン(設定ボタン)をタップすると次のような「設定」画面が開きます。
(3)赤印を付けた「WiFi」をタップすると、その場所で利用できる電波が表示されます。ご自分の電波をタップしキーコードを入力して接続します。
※WiFiに接続できなくても、データ回線を使って設定を続けることが出来ます。
ホーム画面のボトムバーにある「すべてのアプリ」ボタンをタップすると、そのスマホにインストールされているすべてのアプリが、何枚かの画面に分けて、あいうえお順、アルファベット順に表示されます。自分で移動しない限り、「連絡先」が見つかるはずです。無い場合は、トップ画面を調べてみましょう。
「連絡先」アプリのアイコンをタップして開いてみましょう。
右下隅にある + をタップして新しい連絡先を手入力できます。しかし、パソコンやガラケーにすでに作成されている連絡先があれば、それらをスマホの連絡先に入れる方法を考えましょう。
パソコンでGmailを使い連絡先を作成していた場合は、そのリストがすでにスマホの「連絡先」に取り込まれているはずです。Outlookに連絡先を作っていた場合はAndroidと同期できるようです。 こちらのサイトを参照してください。
ガラケーの電話帳は次の項を参照してください。
ここでは、ガラケーで使っていた電話帳をSDカードにコピーし、そのSDカードをパソコンに挿入してGoogle Driveへアップロードします。スマホ側でダウンロードして取り込むと、フォルダーを意識することなく「連絡帳」に読込むことができます。
(1)ガラケーの電話帳をmicro SDカードにコピーします。電話帳のメニューに「コピー」あるいはバックアップがあるはずです。
ケータイショップでコピーしてもらったとき、SDカードのどのフォルダーにコピーされたかを聞いておきましょう。
(2)ガラケーからmicro SDカードを抜き取り、SDカードアダプターに挿入し、パソコンのSDカードスロットに差し込みます。
(3)パソコンで電話帳のコピーを見つけます。私のau携帯の場合、Private/AU_INOUTフォルダーに****.vcfという名前でコピーされていました。
(4)パソコン側で、スマホと同じGoogleアカウントでGoogle Driveにサインインし、****.vcfをアップロードします。
(5)スマホでGoogle Driveにアクセスし、****.vcfをダウンロードします。
(6)スマホで連絡先アプリをタップして開き、下の赤丸で示すボタンをタップします。
(7)開いた画面で「連絡先の管理」→「インポート/エクスポート」→「ストレージからインポート」と進み、****.vcfを選択すると連絡先に取り込まれます。
※1 古いガラケーの場合、文字化けすることがあります。その場合は、連絡先をすべて削除し、(3)項で扱った****.vcfファイルをエディターで開き文字コードをshift-JISに変換してGoogle Drive経由スマホに送り込みます。
※2 Yahooアドレスブックの様にCSVファイルとしてダウンロードした場合は、一旦、outlookにインポートし、自分のメールアドレス宛に「名刺の挿入」ボタンですべてのvcfファイルを添付して送ります。任意のフォルダーに添付ファイルを解凍・保存し、下記を書き込んだbatファイルを実行します。出来上がったcontact.vcfにはCSVファイルで書き出したアドレスが連結して1個のファイルになっています。これをスマホの連絡先にインポートします。
※3 古いスマホの連絡先を移すには次のようにします。
(ア)古いスマホをWiFi環境でインターネットに接続します。
(イ)連絡先を開き設定(縦三つの・)をタップします。
(ウ)連絡先の管理→インポート・エクスポート→
ストレージにエクスポート→連絡先のソースは「すべて」
(エ)エクスポートしますか→OK ファイル名をメモする
ファイル名は0001.vcfのように拡張子はvcf。
(オ)ESファイルマネージャーなどスマホ内のファイルを探すアプリで(エ)でメモしたファイルを検索する
(カ)ファイルを長押しし、共有→ドライブへの保存
これでGoogle Driveに保存されるので新しいスマホで上記(5)からを続けます。
連絡先をスマホに入れたら画面ロックの設定をしましょう。スマホを紛失したような場合、勝手に操作されて他の人に迷惑が掛からないように対策しておきます。
画面を上からスワイプして右上に表示される歯車が「設定」ボタンでした。タップしてユーザー設定のところにある「セキュリティ」をタップします。画面ロックをタップしPINコード(4ケタの数字)を決めて入力します。今後、スマホの電源ボタンを押したとき画面を上にスワイプするとPINコードの入力をもとめて来るようになります。
スマホをしばらく操作しないとスマホがスリープ状態になって画面が消えます。電源ボタンを押すと再びPINコードを求めてきます。スリープ状態になるまでの時間は、「設定」で変更できます。
スマホにないアプリを探してダウンロードし、インストールするには「Playストア」を使います。Playストアはトップ画面にあります。
このアイコンをタップすると次のような画面が開きます。
図3 Playストア
赤枠に追加したいアプリの名前を入力し、キーボードの右下隅にある虫眼鏡ボタンをタップします。正確な名前でなくても候補が表示されるので希望のものをタップし「インストール」ボタンをタップしてインストールします。
インストールして少し使ってみたものの、思ったものでない場合は削除(アンインストール)します。アイコンを長押しするとそのアイコンを移動できるようになり、画面上に表示される「アンインストール」の文字部分に移動して離すとアプリがスマホから削除されます。
※アイコンを長押ししたとき、ゴミ箱が表示されることがあります。その場合のアイコンはアプリそのものではなく、ショートカットです。ゴミ箱に移動して離すとショートカットを削除できますがアプリそのものはアンインストールされません。
※Playストアアプリで、すでにインストールされているアプリ名を入力するか選択すると「アンインストール」ボタンが表示され、タップするとアンインストールされます。
ここで、いくつかのアプリをインストールしてみましょう。
QRコードを読み取るアプリを使いたいが、正確なアプリ名がわかりません。とりあえず、Playストアを開いて「QRコード」と入力し、虫眼鏡ボタンをタップしてみます。すると、文字入力をした画面の下に無料QRコードリーダー、QRコードリーダー、QRコード読み取りアプリ…など、いくつかのQRコードを読み取るアプリがリストされます。よく見ると、4.5*や4.0*、3.8*などの表示があります。これはアプリの評判を数値化したもので、もし、どのアプリにするか迷ったら評判の数値の高いものを選びましょう。インストールして使って見て、使い勝手が悪ければアンインストールして別のものに乗り換えましょう。
アイコンを長押ししてゴミ箱だけが表示される場合は、そのアイコンはショートカットです。「すべてのアプリ」を開いてそこにある同じ絵柄のアプリを長押しすれば「アンインストール」が表示されるはずで、「アンインストール」に移動すればスマホから削除されます。
● NAVITIME (乗換案内)
● LINE (テキストチャット、インターネット電話)
● Canon PRINT (Canonプリンターに印刷する)
● Adobe Acrobat Reader DC(PDF Reader、Document Cloud)
スマホにもウィルス対策ソフトをインストールしておいた方が安心です。パソコンで使用しているソフトの契約が、数台分をカバーしている場合があります。余裕があればスマホにインストールしておきましょう。
相手を呼び出している時間が長いと画面が消え、電話を切りたいときに困ります。電源ボタンを押して電話を切るように設定するには次のようにします。
(1)「設定」画面を開きます。
(2)システム/ユーザー補助 をタップします。
(3)「電源ボタンで通話を終了」の右のスライドボタンをオンにします。
これで電話の発信・着信ともに、電源ボタンを押すと電話を切ることが出来るようになります。
携帯電話番号宛てに短いメール文を送る有料サービスがあります。次のようにしてショートメールを発信します。
ボトムバーの左から2番目のアイコンをタップします。
開いた画面に相手が表示されている場合はタップし、画面下にある「テキストメッセージ」と表示のある入力エリアに入力します。文字数によって料金が変わります。
初めて送る相手の場合は画面右下隅の + をタップし、相手を選択してメッセージを入力します。
入力エリアの右にあるボタンをタップするとメッセージが発信されます。
よく利用するWebサイトは「お気に入り」に登録します。もっと重要なWebページはホーム画面にアイコンを作っておくことができます。
ホーム画面(図1)にあるGoogle検索の入力エリアに“IIJ”と入力してキーボードの確定(改行)キーをタップすると検索リストにIIJmioが見つかります。タップすると次のような画面が表示されます。
「会員専用ページ」をタップして開く画面の右上端にある、点が縦に3個並んだボタンをタップし「ホーム画面に追加」をタップします。見出しを調整する画面になるので簡潔な見出しに修正して「追加」をタップします。ここでは“IIJmio”という見出しにしてみました。
何枚かあるホーム画面のうちの1つに次のようなアイコンが追加されます。長押しして移動すれば任意の場所に移動できます。
IIJ会員ページではスマホ代金の請求明細や連絡先の変更手続き、そしてスマホの解約などができます。IIJはショップを持たないので、この会員ページが唯一の繋がりです。
「会員専用ページ」にログインするにはmioIDとmioパスワードの2つが必要です。mioIDはビックカメラのSIMカウンターで受け取った書類(SIMカード納品書)に記載されています。mioパスワードはカウンターでのやり取りの中でご自身が決めた文字列です。mioIDは登録メールアドレスでもOKです。この2つを入力して会員ページにログインしておきましょう。
mioパスワードを忘れた場合は「会員ログイン」ボタンの下の“※mioIDとmioパスワードをお忘れの時は”をタップして開く画面で必要事項を入力して照会できます。
入力項目に“SIMカードのICCID”というのがありますが、これはIIJmioと書いた丸いボール紙の中に入っている、SIMが固定されていた名刺大の紙の、バーコードの下に記された文字列を指しています。私の場合はAXから始まる15桁の文字列でした。
ICCIDはSIMホルダーに記載されている