クロム(Chrome)は、特に、Androidスマホを使う人にとって、スマホとパソコンとの連携をとるにも便利なソフトです。
1.クロムをインストールする
パソコンにクロムが入っているかどうかは、次のようにして調べます。
次の画像は、クロムがインストールされています。
Gの項にGoogle Chromeが表示されていなければ、次のようにしてインストールします。
「Chromeをダウンロード」をクリックして、画面の指示に従って操作してインストールします。
インストールが終わるとChromeが立ち上がり、次のような画面が表示されます。
① 「Google Chromeをデフォルトのブラウザにする」の右のVをクリックすると操作方法が表示されます。デフォルトのブラウザにする、とは、例えばメール文中のリンクをクリックしたときエッジではなくクロムが立ち上がってそのリンクを表示します。デフォルトとは「おまかせ」のような意味です。
デフォルトという用語は、Windows 10の設定では「既定の」ともいいます。Google Chromeを既定のアプリに設定するには 設定/アプリ/既定のアプリ と進んで(下の画像)、Webブラウザーの項目をクリックしてGoogle Chromeを選択します。
② 「Chromeをタスクバーにピン留めする」の右のΛをクリックすると、上の画像に表示している操作方法を折りたたみます(表示されなくなります)。表示させておき、操作方法に従って操作して、タスクバーにピン留めしておきましょう。
Google Chromeをタスクバーにピン留めするには、スタートボタンをクリックして表示する「アプリ一覧」の中で、Gの項目のGoogle Chromeのアイコンの上で右クリックします。そして「その他」をクリックして、さらに「タスクバーにピン留めする」をクリックします。
クロムが立ち上がるとGoogleアカウントでのログインを求められます。Googleアカウントは通常、Gメールアドレスとパスワードの2つからなります。下の画面でメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックするとパスワードの入力を求められます。パスワードとは、Gメールを取得したときに設定したパスワードです。Gメールを取得していなければ下の画面で「アカウントを作成」をクリックしてGメールアドレスを取得します。
次は、同じGoogleアカウントでログインしているデバイス間でブックマーク(お気に入り)や履歴などを同じにする(同期する)かどうかを聞いてきます。ここでは「有効にする」をクリックします。
同期を有効にしておくとパソコンとスマホでのChromeのブックマークや履歴が同じになり便利です。
2.初期画面を変更する
クロムを立ち上げると、Googleのロゴと検索のキーワード入力エリアが表示されれば、それが初期設定での初期画面です。このページには、ブックマークバーも表示されます。
わざわざ初期画面を変更しなくても、初期設定のままの方が使い勝手が良い。
もし、どうしても他のWebサイトを初期画面にしたいときには、次のようにします。この設定をしたときには、ブックマークバーが設定されていても表示されません。ここで説明するように、複数のタブを使って複数のWebページを開くことができます。
① 画面右上端の縦3点をクリック
② 「設定」をクリック
③ 開いた設定画面を下にスクロールし、「起動時」を見つけます。
④ 「特定のページまたはページセットを開く」をクリックします。
この例では、Google検索画面がすでに追加されています。
⑤ 「新しいページを追加」をクリックします。
⑥ 開きたいWebページのURLを入力し、「追加」をクリックします。
開きたいWebページのURLが分からない場合は、Google検索でそのページを立ち上げ、ブラウザーのアドレス欄に表示されるURLをコピーし、上の画像の⑥に貼り付けます。(エッジの説明でクックパッドのURLを見つける方法を ここ に書いています。)
上の画像の⑦は、ひとまず無視して、設定画面を閉じてクロムを立ち上げ直すと、1つのタブにGoogle検索、別のタブにYahoo JAPANのトップページが読み込まれてクロムが立ち上がります。よく見ると、ブックマークバーは表示されていません。
⑦ もし、Google検索が不要なら、縦3点⑦をクリックして「削除」をクリックします。
URLを修正したいときは、縦3点をクリックして「編集」をクリックします。
初期設定に戻すには「起動時」の設定を「新しいタブページを開く」をクリック。
3.エッジのお気に入りをインポート
エッジを使っていた人がクロムに乗り換えたときには便利な機能です。ここでは、エッジのお気に入りをhtmlファイルに書き出し、クロムのブックマークにインポートする方法を書いています。
クロムの設定メニューに「Microsoft Edgeからインポート」の切り口がありますが、2019年8月時点ではうまく動作しないので、少し面倒ですが、確実な方法を紹介します。
まず、エッジを開いてお気に入りをhtmlファイルにエクスポートします。
① エッジの「ハブ」をクリック
② 「設定」をクリック
③ 「インポートまたはエクスポート」をクリック
④「ファイルにエクスポート」をクリック
⑤ ファイルを書き出す場所として、ここでは「デスクトップ」を選ぶ
⑥ 「保存」をクリックするとhtmlファイルが書き出される。
クロムに戻って…
⑦ 画面右上端の縦3点をクリック
⑧ 「ブックマーク」をクリック
⑨ 「ブックマークと設定をインポート…」をクリック
次の画面が開きます。
⑩ ▼をクリック
⑪ 「HTMLファイルをブックマークに登録」をクリック
⑫ 「ファイルを選択」をクリック
⑪をクリックすると⑫は「ファイルを選択」に変わります。
⑬ デスクトップ(エッジから書き出したファイルを保存したフォルダー)を選択する
⑭ ファイルをクリックして選択する
⑮ 「開く」をクリック
インポートされたファイルはクロムの右上端の縦3点をクリックし、設定/ブックマーク/インポートされたブックマーク にあります。
4.Webページを開く・見る
● ブックマークから
ブックマークをクリックしてWebページを開くことができます。「ブックマーク」を開くには、次のようにします。
エッジの「お気に入り」は、クロムでは「ブックマーク」と呼びます。
① 縦3点をクリック
② 「ブックマーク」をクリック
③ ブックマークバー③’に表示されているブックマークです。
④インポートしたブックマークも、インポートした当初はブックマークバーに表示されます。④を⑤その他のブックマークにドラッグ&ドロップすればブックマークバーには表示されません。
④ 「インポートしたブックマーク」は、前項でエッジのお気に入りをインポートしたブックマークを収めたフォルダーです。
⑤ 「その他のブックマーク」はブックマークバーには表示されず、またモバイル端末では利用できないブックマークを集めたフォルダーです。
⑥ スマホなどのモバイル端末でも利用できるブックマークを集めたフォルダーです。
● 履歴から
過去の閲覧記録である「履歴」からWebページを開くことができます。ブックマークし忘れたときに便利です。
① 縦3点をクリック
② 「履歴」をクリック
③ 「履歴」をクリックすると直前までの閲覧記録が開きます。
履歴の保存期間はデフォルトでは90日です。
クロムを開いて右上のアカウントのアイコンをクリックし「Googleアカウントの管理」を開く。左ペインの「データとカスタマイズ」をクリックすると「アクティビティとタイムライン」があり、検索だけでなく過去のアクティビティの履歴が残っている。
● Webページやメール文面に設けられたリンクをクリックして
リンクをクリックするとそのWebサイトにアクセスします。リンクにマウスを移動すると、画面左下にそのWebサイトのURLが表示されます。次の文字列にはリンクが埋め込まれています。試しにクリックしてみてください。
このリンクをクリックすると、そのWebページは新しいタブに表示されます。
● URLを手入力して
下の画像の赤枠内にURLを入力してEnterキーを押すと、Webページを表示します。
● キーワードを検索して
Google検索のキーワード入力エリアに検索したい文字列を入力してEnterキーをクリックして表示される検索結果の1つをクリックしてWebページを開きます。
頻繁に訪れるサイトはブックマークに登録しておくと便利です。縦3点をクリックして探す「ブックマーク」と、アドレスバーの下の「ブックマークバー」があります。また、スマホなどモバイル端末とブックマークを共有できます。
① ☆をクリックして、閲覧しているページをブックマークします。
② 名前を簡潔になるよう編集します。
③ 「ブックマークバー」に登録します。
④ 「その他のブックマーク」フォルダーに登録します。このパソコンだけで利用できる、ブックマークバーには表示されないブックマークです。
⑤ 「モバイルのブックマーク」フォルダーに登録します。このパソコンだけでなくモバイル端末でも利用できる、ブックマークバーには表示されないブックマークです。
⑥ 新しいフォルダーを作成したりできます。
クロムを立ち上げて、1つのWebサイトを開いていて、別のWebサイトを新しいタブに開くことができます。
赤丸を付けた + をクリックすると新しいタブが開きます。検索したりブックマークを使ったりして新しいページを開けます。
Webページを閲覧していてリンクをクリックするとページが書き換わってしまうとき、つまり同一タブ内でリンク先が開くとき、Ctrlキーを押しながらそのリンクをクリックすると別のタブで開くことができます。
文字の大きさ(画面の拡大・縮小)ができます。また、タブやアドレスバーを表示しない全画面表示ができます。
① 縦3点をクリック
② ズームの「+」・「-」をクリックして画面の拡大・縮小ができる
③ クリックすると全画面表示になる
全画面表示を終了するにはF11キーを押すか、画面上部で右クリックして「全画面表示を終了」をクリックします。
閲覧しているページを印刷したり、PDFファイルに書き出したりできます。
プリンターの接続を確認し、電源を入れ、用紙がセットされていることを確認し、次の手順で印刷します。
① 縦3点をクリック
② 「印刷」をクリックします。
③ 接続しているプリンターが表示されているかを確かめましょう。
違う場合は▼をクリックして設定し直します。
④ 印刷したいページを確認します。
⑤ 全てのページを印刷するとき「すべて」、それ以外のときは「カスタム」を選びます。
⑥ 「カスタム」を選んだときは、例えば2ページ目だけ印刷したいときは「1」、3ページ目から5ページ目まで印刷したいときは「3-5」と入力します。
⑦ 「印刷」をクリックします。
【PDFファイルの作成】
手順③で「PDFに保存」を選んで⑦「印刷」をクリックするとPDFファイルが作成できます。
あるWebサイトに初めてアクセスするとブラウザーはサイトからhtmlファイルや画像ファイルなどをパソコンにダウンロードします。次回に同じサイトにアクセスしたとき、保存済みのファイルを使ってWebページを表示します。
長い間そのページにアクセスしなかったような場合に、サーバー側でファイルが更新されていると、正しいページを表示できません。このようなことが起こらないように細かな制御が行われているはずです。
このことは、ブログやホームページを更新したとき、ブラウザーの「更新」ボタンをクリックして再読み込みをしないと新しい情報が表示されないことで体験できます。
下の画像の赤丸で示すボタンが「再読込」ボタンです。
F12キーを押して「再読込」ボタンを押してみると、3段階の再読み込みがあります。