ビデオ通話アプリのGoogle Meetを使ってみましよう。Google Meetはクラウドアプリでパソコンにはソフトをインストールする必要がありません。ただし、これまで、どのGoogleアプリも使ってないなら、Googleアカウントの取得・サインインが必要です( Googleアカウントとは)。スマホやタブレットではGoogle Meetアプリをインストールしておきます。
Google Meet無料版では60分/1日で自動的に打ち切られます。別の会議コードを用意しておけば、実質的に1時間単位で延長できます。
(1)ビデオ通話を主催する
【会議リンクの取得】 【会議コードとは】
(2)ビデオ通話に参加する前に
【カメラとマイクの使用許可】 【背景の変更】
【画面共有の準備】
(3)ビデオ通話に参加する
【パソコンから参加】 【スマホから参加】
(4)画面を共有する
【パソコンでの画面共有の開始】 【画面共有の中止】
【スマホでの画面共有の開始】 【画面共有の中止】
(5)ホワイトボード
(6)ビデオ通話を終了する
(7)トラブル対策
招待されたビデオ通話に参加する場合は次をクリックしてください。
ビデオ通話を主催する場合は、会議リンクを取得して参加者にメールで伝えます。会議リンクを取得するには次のようにします。
GメールアプリやGoogleドライブアプリを立ち上げ、開いた画面の右上の9点ボタンをクリックします。
図1 Googleアプリの一覧からGoogle Meetを立ち上げる
図2 「新しい会議を作成」をクリック
図3 「次回以降の会議を作成」をクリック
【会議リンクの取得】
図4 会議リンクをコピー
これでパソコンのクリップボードに会議リンクがコピーされます。
会議リンクとは次のような文字列です:
meet.google.com/xxx-yyyy-zzz
この会議リンクは、あなたが会議を招集するときに今後、繰り返し使えます。メモ帳やワードなどを開いて貼り付け、保存しておきます。最後に使用してから365日を経過すると無効になります。
【会議コードとは】
会議コードとは会議リンクの末尾の次の部分です。
xxx-yyyy-zzz
ビデオ通話に参加してほしい人たちに次の項目をメールで通知します。
ビデオ通話の開催通知のメールが届いたら、さっそく会議リンクをクリックしてカメラやマイクのテストをしておきましょう。Googleアカウントを取得していないことも見つかるかもしれません。
【カメラとマイクの使用許可】
会議リンクをクリックすると、はじめてGoogle Meetにアクセスしたときは次のような画面が表示されます。
図5 カメラとマイクの使用を許可する
「許可」をクリックすると、次のような画面になります。
図6 会議リンクをクリックして開いたとき
自分の映像が映っていればカメラが動作している(オンになっている)ことは確認できます。映っていないときはカメラがオフになっていますので②の部分のカメラのアイコンをクリックします。カメラがブロックされている場合は ココ を参照してください。
マイクに話しかけると①の部分に音の強弱に応じて波形が表示されます。
画像の右上にある縦3点ボタンをクリックして「設定」を開くと次のような画面になり、カメラやマイクが複数接続されているときには選択できます。赤線を引いた▼をクリックして外付けカメラか内蔵カメラを選択できます。
【背景の変更】
「背景を変更」③をクリックして背景をぼかしたり、背景画像を変更できます。+をクリックして背景画像をパソコンから選ぶこともできます。32ビットパソコンでは背景を変更できません。
【画面共有の準備】
ビデオ通話での会話の中で、あなたのパソコンの画面を参加者の画面に表示できます。そのようにすることを「画面を共有する」といいます。画面共有で相手に見せたいファイルがあるとき、予めそのファイルを開いておきましょう。
(ⅰ)デスクトップにそのファイルを開いておく
参加中に「画面の共有」ボタンをクリックして「あなたの全画面」を選び、ブラウザのウィンドウを最小化すると他の参加者にはあなたのデスクトップが見えます。「ウィンドウ」を選びファイルを開いたウィンドウを選択して共有すると他の参加者にはそのウィンドウが見えます。
(ⅱ)ブラウザーのタブにWebページを開いておく
会議中に「画面の共有」ボタンをクリックして「タブ」を選んで共有したいタブを選択して共有すると、他の参加者にはそのタブで開いているWebページが見えます。
【タブにWebページを開いておく】
「タブ」とはブラウザーのタブのことです。上の図6には「Meet」のタブが1個だけ開いています。下の図7には2個のタブが開いています。新しいタブにWebページを開くには次のようにします。
図7 新しいタブを追加する
Google Meetを開いているブラウザーのタブで画面共有ができます。異なるブラウザーで開いた画面は共有できません。
共有画面を大きく見たいときは、Meet画面の縦3点ボタンをクリックして「レイアウトを変更」の「スポットライト」を選び共有画面だけを画面に表示できます。
【パソコンから参加】
ビデオ通話に参加するには、通知された時間になったら
(ⅰ)メールなどに記載された会議リンクをクリックする。
会議リンクとは次のような文字列です:
meet.google.com/xxx-yyyy-zzz
(ⅱ)Google Meetを立上げ、緑のボタンの右の
「会議コードまたはリンクを入力」の部分をクリックして知らされている会議コード(あるいは会議リンク)を入力し、その右に表示される「参加」をクリックする。
すると、次のような画面が表示されます。
図8 参加をリクエスト
図9 参加の承諾待ち画面
図10 主催者側の画面
図11 ビデオ通話画面
① 時刻と会議コード
時刻と共に開催中の会議のコードが表示されます。
② マイクのオン/オフ
マイクのアイコンに斜線が表示されているとマイクがオフです。
③ カメラのオン/オフ
カメラのアイコンに斜線が表示されているとカメラがオフです。参加者には図11の右上のようにイニシャルで表示されます。
④ 字幕(英語に対応)
参加者がクリックしてオンにすると音声が英語に翻訳されて表示されます。日本語には対応していません。
⑤ 画面の共有
参加者が画面を共有したいときにクリックします。また、共有を中止したいときにクリックすると「中止」ボタンが表示されています。
⑥ その他のオプション
画面レイアウトの変更やホワイトボードの表示、背景の変更(64ビットPCのみ)ができます。
⑦ 通話から退出
会議室から退出するときにクリックします。一時退出しても同じ会議コードなら再参加できます。
⑧ ミーティングの詳細
会議コードなどが表示されます。
⑨ ユーザーを追加/削除
ボタンに参加人数が表示されます。ホストがクリックして参加者を退出させることができます。
⑩ チャットメッセージ
通話中にメッセージを入力し送信ボタンをクリックすれば参加者の画面に表示されます。会議を終了すれば削除されます。
⑪ アクティビティ(Breakout Roomsなど: 無料版では機能せず)
【スマホから参加】
スマホやタブレットからビデオ通話に参加するにはGoogle Meetアプリをダウンロードしインストールしておきます。
図12 Google Meetアプリ
知らされたビデオ通話の時刻になったらアプリをタップして会議コードを入力して参加します。
図13 会議にアクセスする
「コードを使用して参加」をタップします。
図14 会議コードを入力
図15 会議に参加
これで、主催者が参加を承諾すれば、ビデオ通話に参加できます。スマホやタブレットでは、パソコンのように参加者全員が画面に並ばず、参加者側で表示したい人のサムネイルをタップして表示します。
ビデオ通話中にあなたのパソコンの画面を参加者で共有して話し合うことができます。共有を始める前に共有したいフォルダやWebページを開いておきます。
【パソコンでの画面共有の開始】
画面を共有するには図11の⑤画面共有をクリックします。すると次のようなウィンドウが開くので共有方法を選択します。
図16 画面を共有する
3種類の共有方法が用意してありますが、余分な情報を参加者に見せたくない、あるいは、議論に集中させるには共有情報が一番少ないタブが有利です。また、共有するコンテンツの音声はタブを選ばないと共有できません。
(ⅰ)あなたの全画面
クリックして開くデスクトップの画像をクリックして「共有」をクリックします。Google Meetを表示しているブラウザーを最小化し、デスクトップでマウスを操作するとマウスカーソルの位置も参加者に見えます。パソコンにあるブラウザ以外のアプリを立ち上げて参加者の画面に表示するときに利用できます。
(ⅱ)ウィンドウ
クリックして開く画面に表示されているウィンドウを選んでクリックし「共有」をクリックします。共有したウィンドウ内でマウスを操作するとマウスカーソルの位置も参加者に見えます。ブラウザ・ウィンドウを共有すると、表示しているWebページ内のリンクが別タブで開かれるような場合に便利です。
(ⅲ)タブ
クリックして開くウィンドウに表示される画像をクリックし続いて「共有」をクリックします。共有したタブを開きマウスを操作するとマウスカーソルの位置も参加者に見えます。表示しているWebページ内のリンクが別タブで開かれると参加者には見えず、共有した側が新しいタブ内に表示される「代わりにこのタブを共有」ボタンをクリックすると参加者に見えるようになります。
ブラウザーの「Meet」タブをオンにすると参加者の映像が見えます。あなたが説明の必要上、共有している画面をオンにして操作することがあっても、ブラウザーの「Meet」タブに戻れば参加者の映像に戻れます。
【画面共有の中止】
画面共有を中止するには共有中の画面に表示される「中止」をクリックします。あるいは、共有している画面を閉じれば共有を中止できますが、ブラウザーを閉じてしまわないように注意します。
図17 画面共有の中止
【スマホでの画面共有の開始】
図18 「その他」ボタン
「その他」①をタップします。
図19 その他のメニュー
「画面を共有」②をタップします。
図20 注意書きその1
「共有を開始」③をタップします。
図21 注意書きその2
「許可」④をタップします。
これで他の参加者にはあなたのスマホ画面が見えています。会話をしながら、ホームボタンをタップして別のアプリを立ち上げたりして、スマホの使い方などの説明をしたりサポートを受けたりできます。
【画面共有の中止】
画面共有を中止するときは、履歴ボタンやホームボタンからGoogle Meetアプリに戻れば次のような画面に戻ります。
図22 画面共有の中止
「共有を中止」⑤をタップすれば画面共有を中止できます。
議論を効率的に進めるために、ホワイトボードを表示できます。ホワイトボードはJamboardというGoogleアプリで作成されたファイルです。
図11の⑥その他のオプションをクリックして開くウィンドウで「ホワイトボード」をクリックすると次のウィンドウが開きます。
図23 ホワイトボードの選択
新しくホワイトボードを作成するには①をクリックします。Jamboardアプリが開き文字や図形をキーボードから、あるいは手書きで入力できます。
あらかじめJamboardアプリで作成してある場合は②をクリックして選択します。
Jamboardの選択が終われば次のような画面が表示されます。
図24 ホワイトボードの共有
参加者と「編集」権限で共有すれば全員がホワイトボードに書き込めます。上の画面で「6人と共有」の右を「閲覧」に変更すれば他の参加者は書き込めません。
Jamboardの作成者が「送信」をクリックすると、参加者のチャット画面に共有リンクが表示されます。参加者は図11の⑩全員とチャットをクリックして表示された共有リンクをクリックすればブラウザの新しいタブに表示されます。作成したJamboardファイルはGoogleドライブに保存されています。
ビデオ通話を終了するには、画面下に表示される赤い電話ボタンをクリックします。
図25 ビデオ通話の終了
A.メールで伝えられたリンクからはうまくいかない
普段Google Chromeブラウザを使ってGoogleドライブなどにアクセスしたり、Google Meetを使っている人に、メールでGoogle Meetの会議リンクが伝えられた時に起こるトラブルです。会議リンクをクリックするとGoogle Meetが開かずGoogleアカウントのログインを求められることがあります。
これは、メールのリンクをクリックしたとき立ち上がるブラウザがエッジだからです。Windows 10の設定で、ブラウザのアプリとしてエッジが「既定のアプリ」として設定されているからです。メールで伝えられたリンクをクリックするとブラウザとして「既定のアプリ」で指定されたアプリが立ち上がることになっています。
Chromeブラウザでは以前にGoogleアカウントのログインが済んでいるのでGoogle系のアプリが問題なく使えているのですが、エッジブラウザを使ってGoogle系のアプリにアクセスするのが初めてなのでGoogleアカウントでのログインを求められます。
対策としては、エッジでもGoogleアカウントでログインしておくか、既定のアプリの設定をエッジからChromeに変更するかのどちらかです。
ブラウザの既定のアプリを変更するには次のようにします。
B.カメラやマイクがブロックされている
うっかりカメラやマイクをブロックしてしまうと、Google Meetを立ち上げたときに次のような画面が表示されます。
図26 カメラがブロックされていると…
このときは、 上図に赤丸を付けたアイコンをクリックします。次のようなウィンドウが開きます。
図27 カメラの使用を許可する
上図に赤丸を付けた「…によるカメラとマイクへのアクセスを常に許可する」をクリックし「完了」をクリックします。ブラウザーを立ち上げ直せばカメラが使用できるようになります。
■ カメラやマイクはブラウザごとに設定する仕組みになっているようです。ブラウザの「設定」で確認できます。
◇ クロームのとき
◇ エッジのとき