映像DVDや音楽CDを作ろう
YouTubeはパソコンで見ればよいし、最近のテレビはYouTubeも視聴できるものもあるので、わざわざDVDなどに焼く必要はありません。ここでは、それでも「やってみたい」という方のために、方法の一つを書いてみます。音声だけを取り込んで、音楽CDを作ることもできます。やってみると、パソコンはまさに貯蔵庫!!!の実感が深まることでしょう。
さらに先には、YouTubeにアップしてあるムービーの、1個あるいは複数個をムービーメーカーで編集して自分なりのムービーを作ってみるステップが待っています。 ぜひ、いろいろチャレンジしてください。
ムービーメーカーはマイクロソフト社がサポートを終了したソフトです。欠陥が見つかるとそれに便乗したウィルスが仕掛けられる危険があります。ムービーメーカーを利用するときは、インターネット接続を切断しましょう。インターネットを切断する方法は
こちら
Craving Explorer 2を使ってインターネット上の動画を取り込むことができます。
Craving Explorer(64ビット)
この無料ソフトはブラウザー機能が備わっていて、YouTubeなどにアクセスすると「動画を保存」「音声を保存」のボタンが表示されます。
YouTubeを開くには、GoogleやYahooの検索サイトで“YouTube”と入力して検索ボタンをクリックし、検索結果の中のYouTubeをクリックします。次のリンクをクリックしても開きます。
まず、取り込んでみたいYouTubeムービーを選びます。ここではYouTubeの検索窓に「風の言葉 アオバト」と入力して検索される候補の中から「海に舞う山の鳥」を取り込んでみることにします。
図1 URLのコピー
ムービーの再生が始まっていたら、マウスをムービーの上に移動し左下に表示される「停止」ボタンをクリックする止まります。
ムービーの画面の上で右クリックして「動画のURLをコピー」をクリックします。このYouTubeムービーのインターネット上のアドレスに当たるURL(Uniform Resource Locator)がパソコンにコピーされます。コピーされた文字列は次のようなものです。
https://youtu.be/gchNVQGKXPk
DVDに焼き付けるには、YouTubeのムービーをMP4ファイル形式などに変換してくれるサイトに、まずアクセスします。
ブラウザーでYouTubeを開いているなら、別のタブをクリックして検索サイトを開き、ClipConverterを検索してみましょう。
ClipConverter.cc: YouTube変換 を見つけ、クリックすると次のような画面が開きます。今後も使うようなら、 お気に入りに登録しておきましょう。
図2 ClipConverterを開く
URLと書いた項目の入力エリアをクリックしてカーソルを置き、右クリックして「貼り付け」を選ぶか、Ctrlキー+Vキーで先ほどコピーしたYouTubeムービーのURLを貼り付けます。続いて右の「続行」ボタンをクリックします。
この後、ブラウザーの別のタブに勧誘のページなどが表示されるかもしれません。そのようなときは、このタブの✕をクリックして閉じて、元のClipConverterを開いていたタブに戻ってください。インターネットにはチャンスを伺っているサイトがいっぱいあります。横道にそれないように気を付けましょう。
図3 ClipConverterで変換開始
URLに問題がなければ「検出されたメディア」が表示されます。変換フォーマットのMP4をクリックし、「開始」ボタンをクリックします。(動画ではなく、音楽だけを取り出したいときはMP3をクリックします。)
音楽だけを取り込みたいときは図3で MP3 を選びます。動画を含まない、音声ファイルだけをダウンロードできます。
図4 ClipConverterで変換されたファイルをダウンロード
変換時間はYouTubeムービの長さによって変わります。変換が終わると図4のような画面が表示されます。この場合、変換されたファイルのサイズは10.96 MBで、それほど大きくはありません。
さて、この変換されたファイルは、今、どこにあるのでしょうか?このファイルはエクスプローラを開いて探しても見つかりません。変換が終わって、現在はClipConverterのWebサーバーで休んでいます。図4の「ダウンロード」ボタンをクリックしてあなたのパソコンへ移動してあげましょう。「ダウンロード」ボタンをクリックします。
図5 右クリックしてビデオを保存(Edge)
変換されたファイルをダウンロードするには以下のようにします。(このページを作成時の2017年1月の操作方法を書いておきます。)
Edgeを使っているときは、ビデオが再生されるので右クリックして「名前を付けてビデオを保存」をクリックします。ダイアログが開いて、保存場所とファイル名を決めて保存します。
図6 保存場所とファイル名を指定して保存(Edge)
Chromeを使っているときは、ビデオが再生され、画面右下に表示されるボタンをクリックします。
図7 ダウンロードボタンをクリックして保存(Chrome)
Chromeを使っているときは、ビデオが再生され、画面右下に表示されるボタンをクリックします。左下にダウンロードまでの残り時間が表示されます。ダウンロードが完了したらファイル名の右側の小さな▼をクリックしてメニューから「フォルダーを開く」をクリックします。
図8 ダウンロードフォルダーを開く(Chrome)
ダウンロードフォルダーが開き、videoplayback.mp4ファイルがダウンロードされています。このファイルの上で右クリックして「切り取り」を選び、移動先のフォルダーに「貼り付け」ます。
音声だけを取り込みたいとき
YouTubeの動画から音楽だけを取り込みたいことがあります。MP3データフォーマットでダウンロードし、たくさん集めた曲をCDに焼き付けて音楽CDを作成してみましょう。
図3で、MP4ではなく、その左にあるMP3を選ぶだけです。後の手順は動画の場合と同じです。
ここでは、DVDプレーヤーで再生できるDVDを作成します。DVDを単に貯蔵庫として使う、データディスクの書き込みについては こちら を参照ください。
Windows 10には標準のDVD書き込みソフトはありません。Windows 7まではDVD MakerやムービーメーカーでDVD書き込めましたがWindows 8.1からはDVD-Video形式の書込みができなくなりました。
注意 DVDやBlu-rayディスクにmp4ファイルをデータとして書き込んでも、DVDプレーヤーでは再生できません。DVD-Video形式で書き込む必要があります。
映像DVD形式や映像BD形式で焼き付けるいくつかの方法は以下を参照ください。
ここでは無料のDVD Flickというソフトをダウンロードし、インストールして使うことにします。すでにDVD Flickをインストール済の方は ここ をクリックして読み飛ばしてください。有料のDVD書き込みソフトをお持ちであればそれを使ってください。
検索サイトで「DVD Flick」を検索します。検索リストから「DVD Flickの使い方 第1回「ダウンロード&日本語化編」 | 地デジコピー ...」をクリックして開きます。
開いた画面の少し下がったところにある「DVD-Video作成ソフト「DVD Flick」をダウンロードする」をクリックします。
図9 DVD Flickのダウンロード
すると、次の画面が開きますのでメニューバーの「Download」をクリックします。
図10 メニューバーのDownloadをクリック
さらに開くページにも別のソフトのダウンロードをさせる、紛らわしいダウンロードがありますが、初志貫徹の気持ちをしっかり持ってよそ見をしないようにします。次は、下の図の赤枠のボタンをクリックします。
図11 Download DVD Flickをクリック
やっとファイルのダウンロードが始まります。数分待つと次の画面が表示されます。 ブラウザー「エッジ」の設定によっては「フォルダーを開く」のボタンが「名前を付けて保存」ボタンになります。
図12 「実行」をクリックしてインストールする
「実行」をクリックするとダウンロードしたプログラムのインストールが始まり、DVD Flickが使えるようになります。
参考のために「フォルダーを開く」ボタンをクリックすると、「ダウンロード」フォルダーが開き、次のような画面が開きます。
図13 「ダウンロード」フォルダー
ファイル名は「dvdflick_setup_1.3.0.7.exe」で、ファイルの拡張子は「.exe」で、実行ファイルと呼ばれます。アイコンの上でダブルクリックすると図12で「実行」ボタンをクリックした場合と同様に、ダウンロードしたプログラムをインストールします。
DVD Flickがインストールされると、スタート画面のすべてのアプリのDにDVD Flickフォルダーが表示されます。フォルダーを開きDVD Flick(赤枠)をスタート画面またはタスクバーにピン留めしておくと便利です。
図14 DVD Flickをスタート画面にピン留めする
ここでは、DVDプレーヤーで再生できるDVDを作成します。DVDを単に貯蔵庫として使う、データディスクの書き込みについては こちら を参照ください。
YouTubeから変換したmp4ファイルをDVD Flickで、家庭用ビデオプレーヤーで再生できるDVD-Video形式でDVDに書き込みます。
(1)DVD Flickを立ち上げます。
(2)パソコンのディスクトレーにDVD-RまたはDVD-RWを
セットします。
(3)メニューの「プロジェクト設定」をクリックします。
(4) 「書込設定」をクリックします。
(5) 「プロジェクトをディスクに書き込む」にチェックを
入れます。
(6)「書込み後にディスクを自動排出する」にチェックを
入れます。
(7)DVD-RWを使用するとき、内容を消してよいときは
「RWディスクを自動的に消去する」にもチェックを入れます。
(8)「適用」をクリックします。
図15 DVD Flickを立ち上げる
次に、書き込むムービーを指定するために右上の「タイトル追加」をクリックします。
図16 ムービーを指定する
「タイトル追加」をクリックするとファイル選択画面が表示されるのでClipConverterでmp4に変換したファイルを探します。ここでは「ビデオ」フォルダーの「ぱそこんのぱ_ビデオ」に保存したvideoplayback.mp4ファイルを指定して「開く」をクリックします。
図17 複数のムービーを指定することもできる
「参照」をクリックして、複数のムービーを、容量が許す限り、1枚のDVDに書き込むこともできます。その場合は、「メニュー設定」で再生するムービーを切り替えるためのメニューを(簡単ながら)作成することができます。
ここでは1個のムービを書き込むので、「DVD作成」ボタンをクリックします。DVD-RWに書き込むときは、すでに書き込まれている内容を消してもよいかを尋ねる画面が表示されるので、良い場合は「はい」をクリックします。
図18 DVDの作成
「進行状況」を示すプログレスバーが100%になってもしばらくは書き込み作業が続きます。この例では9分ほどかかりました。書き込み処理が終了するとDVDが排出されます。
図19 書き込み終了
書き込みが終了すると上のような画面が表示され、DVDが排出されます。
作成したDVDはビデオプレーヤーで再生できます。