CloudReadyはWindows用パソコンにChrome OSをインストールできるソフトです。USBインストーラで CloudReadyをインストールしたら自動的に電源が切れます。電源コードを一旦、コンセントから抜き、10秒ほどおいて再び差込んで電源をオンにするとしばらくして図1のような画面を表示します。
USBインストーラからパソコンを立ち上げて、ハードディスクにインストールしない状態でChrome OSを使用できます。USBメモリーを抜いてパソコンを立ち上げるとハードディスクに入っているOSでパソコンが立ち上がります。この方法は、Chrome OSを試したいときには便利ですが、ストレージ容量はUSBメモリーの空き容量の範囲です。
図1 ログイン画面
①にGoogleアカウントのパスワードを入力してEnterキーを押すか、②をクリックすると図2の画面(スタート画面)になりChromebookが立上ります。
図1のログイン画面の下部には4つのボタンがあって、次のことができます。
③ ステータストレーを開く
④ 別のユーザーの追加
⑤ ゲストとしてブラウジング
⑥ 電源を切る
④ 「別のユーザーの追加」をクリックしてユーザーを追加でき、1台のCloudReadyを複数の人で共有できます。
⑤ 「ゲストとしてブラウジング」をクリックするとログインしなくてもブラウザーを使用できます。しかし、キーボード入力は英文のみで、日本語に切換えられないようです。 「ゲストとしてブラウジング」を終了するには③「ステータストレー」を開いてログアウトします。
図3 ステータストレー
⑦ 電源オフ
⑧ 設定
・かなキーボードの設定
・プリンタの組込み
⑨ インターネット接続
・有線接続(イーサーネット)/WiFi接続
・スマホとUSBテザリングでイーサーネット接続できる
⑩ Bluetooth
・ブルートゥースのオン・オフ
⑪ キーボード
・日本語・英数入力の設定
Chromebookの柱であるChromeブラウザーです。Windows 10パソコンやAndroidスマホでChromeを使っていて同期設定をオンにしていれば、ブックマークを共通で使えます。
・インターネットブラウジング
・Gメール、ドライブ、カレンダー、MeetなどGoogleアプリ
・Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドなど
・Chrome拡張機能の起動
図4 ランチャー
⑫ 最近使用したアプリなど
Chromeブラウザーの右上の9点ボタンから利用したアプリは ここに並びます。
⑬ 検索キーワード入力窓
⑭ 拡張(クリックすると次の画面を表示)
図5 ランチャー(拡大)
追加したアプリが並び、クリックすると立ち上がります。アイコンの配置はドラッグして使いやすいように変えることができます。
ファイル(図5中央の下から3行目、右から2つ目)を開いてGoogleドライブのマイドライブや共有アイテムにアクセスでき、パソコン内のフォルダとの間でコピー&ペーストできます(Googleアプリ以外のファイル)
SDカードを差すと「ファイル」の右ペインに「SD Card」が表示され、「ファイル」内のフォルダとの間でコピー&ペーストできます。
キーボード入力はデフォルトでは「ローマ字入力」ですが、これを「かな入力」に変更できます。ステータストレーをクリックし、⑧設定をクリックします。続いて、左ペインで「詳細設定」をクリックし「言語と入力方法」をクリックします。右ペインに「入力方法」が表示されるのでクリックします。
図6 「かな入力」の設定
赤丸を付けたボタンをクリックして開く画面で「かな入力」に切換えることができます。
キーボードの「半角/全角」キーでは英数入力と日本語入力が切り替わります。
図6の画面で赤丸を付けたボタンをクリックして開く画面で「キー設定の選択」のところを「MS-IME」に設定しておくとWindows 10で使用していたように、キーボードから入力してF6キーでひらがな、F7キーでカタカナ、F8キーで半角カタカナ、F9キーで全角英数にできます。
日本語入力で、全角カタカナ、全角英数、半角カタカナ、半角英数、直接入力を切換えるには次のようにします。
ステータストレーを開き、⑪キーボードをクリックします。
図7 日本語文字入力の設定
上の画像では「ひらがな」が選ばれています。入力したいモードをクリックしてチェックを付けます。
設定/デバイス/キーボード/キーボードショートカットとたどるとChromebookのショートカットが表示されます。CloudReadyの場合はWindowsパソコンのキーボードですから、次のサイトを参考にトライすることになります。
WiFi接続あるいはUSBケーブルで接続したプリンターの電源を入れ、設定/詳細設定/印刷の「プリンタ」をクリックするとプリンターが検出されます。
プリンタをケーブルでUSB端子に接続して組み込む場合も、パソコンをインターネットに接続しておく必要があります。
図8 プリンタの検出
「保存」ボタンをクリックすると組み込まれます。
図9 プリンタの追加
上図赤丸の縦3点ボタンをクリックし「編集」でプリンターの名称を編集できます。
WiFiに接続されたプリンターがあるときは、次のようにして組み込むこともできます。「プリンタの追加」の右にある、上図に赤の四角で示す「プリンタの追加」ボタンをクリックし「名前」にはプリンタ形名など適当に入力し、「アドレス」にプリンタのIPアドレスを入力します。プリンタのIPアドレスは、WiFi接続したプリンタの、パネルを操作して無線設定の中の「無線LAN設定表示」などの画面に記載されています。
Bluetoothキーボードは接続でき使用できます。パソコンやスマホのBluetoothをオンにしてもCloudReadyでは認識されません。(2021年2月現在)
ランチャーをクリックし「ファイル」をクリックすると次のような画面が開きます。
図10 ファイル
ここからGoogleドライブを開くと画像やPDFファイルを、ダウンロードの操作をすることなくCloudReady内のフォルダーにコピー&ペーストができます。Googleドキュメントなど、Google系アプリで作成したファイルは対象外です。
ランチャーを開き「ウェブストア」を見つけます。
図11 ランチャーを開きウェブストアを見つける
クリックして開きます。
図12 Chromeウェブストア
① 拡張機能
Chromeブラウザーの機能を拡張します。表示される好みの拡張機能をクリックしChromeブラウザーに組み込みます。
たとえば、Office拡張機能を選択します。
図13 Office拡張機能をChromeに追加
「Chromeに追加」をクリックします。「Office」を追加しますか?というウィンドウが表示されるので「拡張機能を追加」をクリックします。
図14 Office拡張機能を使う
ブラウザーの右上の縦3点ボタンの左にジグソーパズルのピースのような形のアイコンがありクリックすると組み込まれている拡張機能の一覧が表示されます。
さらにその左に、今組込んだ「Office」拡張機能のアイコンが淡色表示されています。クリックすると図13のようなウィンドウが開くので赤枠で示す「Microsoftアカウントでサインイン」をクリックしてサインインします(表示内容を確認し「はい」をクリックします)。これで、クラウドアプリのOfficeが使いやすくなり、OneDriveに保存しているOfficeファイルの編集がブラウザーでやり易くなります。
次のような拡張機能は便利です。
② テーマ
ブラウザーで新しいタブを開いたときの背景画像を選択できます。
③ アプリ
クラウドで動作するアプリを追加するとランチャーに登録され、利用しやすくなります。
たとえば、Enjoy Music Playerを追加してみましょう。
図15 Enjoy Music PlayerをChromeに追加
「Chromeに追加」をクリックするとランチャーに登録されます。
図16 アイコンを右クリックしてアンインストールできる
次のようなアプリはいかがですか?
不要なアプリは、アイコンの上で右クリックして「アンインストール」できます。
④ ゲーム
同様にゲームを選んでChromeに追加したりWeb上でプレイできます。
CloudReadyの壁紙を変更できます。設定/カスタマイズ/を開きます。
図17 壁紙の変更
赤丸を付けたボタンをクリックして壁紙を選択します。
パソコンに外部ディスプレイをD-subケーブルやHDMIケーブルで接続すると、ステータストレーの設定/デバイス/ディスプレイに「内蔵ディスプレイをミラーリング」というチェックボックスが表示されます。
図18 内蔵ディスプレーのミラーリング
赤丸で示すようにチェックを付けると外部ディスプレイに画面が表示されます。チェックを付けないと壁紙だけが表示されます。
システムの情報を表示するにはChromeを開きアドレスバーに
chrome://system
と入力してEnterキーを押します。
たくさんの情報が表示されますが、ウインドウをクリックしCtrlキー+Fキーを押し開いたウインドウにcpuやstorageと入力しEnterキーを押すとプロセッサや記憶装置の情報を表示します。